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落ち着いてLRS小説を投下するスレ

1 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/02 19:51 ID:???
おすすめLRS小説を教えてくださいver4
http://comic4.2ch.net/test/read.cgi/eva/1079497781/
LRSって少数派? 八人目
http://comic4.2ch.net/test/read.cgi/eva/1079777658/


2 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/02 19:56 ID:???
>>1
がんがれ

3 :第弐より転載:04/05/02 20:09 ID:???
          , '⌒⌒ヽ
            ′   ノソ)
          ヽ、从ハゝ  < ・・・
             〉., ヽ)
           ( (  |ゝ
             i_ノ _j~


           '⌒⌒ヽ
         ′从 从)
         ヽゝ゚ ‐゚ν  < ダメ、他人に裸を見せてはいけない。
          ゝ`-ゥ )
        く,,,`て.イ 彡サッ
         i_厂\),

4 :LRS!!!!LRS!!!!!!!!スレより転載:04/05/02 20:10 ID:???
最近、僕は綾波と付き合い始めたんだ。
買い物に、とかじゃないよ。恋人としてだ。

……綾波もそう思っているかは自信ないけど。

みんなには秘密している。
トウジになんかバレたら、ひやかされるに決まっているし。
とりあえず、学校の帰りはいつも一緒に歩く。
ほんの少しの間だけど、それでも僕は幸せな気持ちになれるんだ。
まだ、手を繋いだことはないけど、いつかきっとそうなると思う。
それから綾波にお弁当を作ってあげてる。
だって、綾波の食事って、酷いんだよ。
三食すべてカロリーメイトとビタミン剤。
よく、これで生きていられると感心しちゃうよ。
まあ、だから綾波はスリムで胸が小さ……と、これは内緒。
そういうわけで、綾波に少しでも美味しい物を食べてもらおうと思ったんだ。
お弁当を作ってる時は、そりゃあ幸せだったよ。
──綾波が僕の作ったコロッケをパクッと口に運ぶ。そして、美味しいと微笑む。
そんなこと夢見ながら料理をしていた。
けど、

「美味しくない。……これは食べられないわ」

そう言って、綾波はお弁当を僕に突き返した。
僕は思わず涙をこぼしてしまった。
なんでも、父さんによく高級レストランへ連れて行ってもらっていたらしく、
綾波は超グルメだったんだ。
はう〜、どうしよう。

つづく

5 :RS!!!!LRS!!!!!!!!スレより転載:04/05/02 20:11 ID:???
「綾波は肉、食べられないんだよね?」
「いいえ、食べられるわ」
「えっ! だって、前に『肉は嫌いだもの』って言ったじゃないか」
「ええ、嫌いよ。米国産輸入牛は、」
「へっ?」
「国内産牛肉は好き。特に、松阪牛A5等級サーロインは好物」
「そ、それは……」

 僕は贅沢すぎると言ってやりたくなったけど、それをグッとこらえた。

「じゃあ、豚肉は?」
「嫌い」
「鶏肉は?」
「嫌い」
「綾波さん。他には何が食べられるの?」
「レバー」
「……他は?」
「仔牛の脳味噌」
「うっ」
「後は、子袋も好き」
「そ、そうなんだ」

 はっきり言って、普通じゃないよ。
 僕は、綾波と肉を食べに行くのは止めようと誓ってしまった。
 と、ここで綾波は口を開いた。

「でも、一番好きなのは碇君が作った卵焼き」

 明日つくる綾波へのお弁当のおかずは、この時、決まった。

6 :LRS!!!!LRS!!!!!!!!スレより転載:04/05/02 20:12 ID:???
「綾波も料理ができた方がいいと思うんだ」
「……なぜ? 料理をするのは面倒なのに」

 そう冷たい目で僕を見る綾波にたじろいてしまったが、

「だって、ほら、その、す、す、好きな人に手料理を作ってあげたら素敵かなって」
「好きな人に?」
「う、うん」
「碇司令?」
「えっ!」

 僕は絶句してしまった。
 だが、綾波は口元をふわっと緩ませると、

「じょうだんよ」
「あ、あやなみ〜」
「わかったわ。碇君は私に料理を作ってもらいたいのね?」
「……うん」

 と、僕は顔中を真っ赤にしながら小さな声で頷いた。
 綾波はそんな僕をジッと見つめていたが、突然、背中を向けると歩き始めた。
 僕は小走りで追いかけ、彼女の隣を歩く。

「綾波、どうしたの? 急に」
「教えてくれるんでしょ?」
「……?」
「私に料理を」
「あっ、うん」

 僕は笑顔で返事した。
 これから商店街に買い物へ僕らは出かける。
 これが始めてのデートなのかもしれない。

7 :LRS!!!!LRS!!!!!!!!スレより転載:04/05/02 20:13 ID:???
 不思議に思ってたことがあるんだけど、綾波はどうしてカロリーメイトばかりを
食べているんだろう。自分で料理をしないとしてもコンビニ弁当やホカ弁、調理パン
などもあるのに。どうしても気になって、ある時、僕は彼女に訊いてみた。

「綾波はどうしてお昼にカロリーメイトを食べてたの? 購買でパンも売ってるのに」
「……美味しくないから。あれを食べるくらいなら、カロリーメイトの方がマシ」

そう淡々と答える綾波に、あーなるほどと僕は納得してしまった。

 最近、お昼は僕と綾波が勝負する時間になっている。僕の作ったお弁当を綾波が
全部食べたら勝ちだ。まあ、僕が心の中でそう思っているだけなんだけど。
 綾波は勝負には厳しい人だ。少しでも不味いと残してしまう。嫌いなものには手を
つけようとしない。彼女はけっこう偏食するので、僕は綾波の嫌いなものを覚えるだ
けで疲れてしまう。
 でも、彼女が全部たべてくれると、こう、なんていうか、とってもうれしくなる。
 今日も今日とて僕は綾波にお弁当を渡す。
 メインのおかずはナスのカレー焼き。綾波はスパイスが効いたものが好物なので
きっと食べてくれると思う。

「はい、綾波。お弁当」

 そう言って僕がお弁当を渡すと、綾波はカバンからカロリーメイトを取り出して、
黙って差し出す。ちなみにチョコレート味だ。
 これはいつものことなので、僕はそれを受け取る。昨日はフルーツ味だった。
 初めてカロリーメイトを差しだされた時は、何かの冗談かと思った。
 でも、それが毎日続くようになって、僕は気づいたんだ。
 これが綾波にとって、お弁当の交換を意味しているんだと。
 まだ自分でお弁当を作れるくらい料理をすることができない彼女にとって、
精一杯の気持ちなんだと。
 だから、僕はいつも顔をほころばせながらカロリーメイトを食べる。
 まあ、その分、僕のお弁当にはご飯が入っていないんだけどね。
 でも、この頃は、カロリーメイトでおかずを食べるのが美味しかったり。

8 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/02 21:11 ID:???
レイがゲンドウにレストランに連れて行ってもらった、なんて描写は本編にはないけどな。

9 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/02 21:42 ID:???
最初の一ヶ月はこんなシンジキュンも
だんだんムカツイてきて、3ヶ月で破局というオチですか?

10 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/02 22:03 ID:???
ニダ━━━━━━<ヽ`∀´>━━━━━━ !!!!!

11 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/02 22:52 ID:???
じゃあ、壱拾七話の
「レイ、上がっていいぞ。食事にしよう」
っていうゲンドウの台詞は?


まさかゲンドウの手料理か?

12 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/02 22:56 ID:???
あれは文字道理食事に行くわけではなくて暗号みたいな物です。

13 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/02 22:57 ID:???
>>11
当たり前だろ、おいなりさん作ってきてんだよ。

14 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/02 22:59 ID:???
「レイ、上がっていいぞ。食事にしよう」
「食堂ですか?」
「残念、私のおいなりさんだ」

15 :アルエ:04/05/02 23:15 ID:???
第五使徒との戦いから数日後。
既に校内には下校時刻を知らせるチャイムが鳴っていた。
僕は急いで教科書やノートを机から鞄にしまいこむ。
ふと、久しぶりに登校してきた綾波が気になった。
使徒戦の際に僕を守ったせいで怪我をして入院していた彼女。
大丈夫だろうか?と思い、視線を綾波の方へ向ける。

「……ぇ…?」

その姿はいつもと同じ、無表情で窓の外を眺めていた。
そう、そう見える筈だった。
だけど今の僕にはそうは見えなかった。
別に表情が暗いとか、何か変わった様子はないけど。

「…何?」

思わず口から漏れ出た小声に気がついたのか綾波はこっちを向く。
赤い瞳に青い頭髪、無表情。
そう、綾波は無表情だった。
見た目には何も変化は見受けられない。
だけど、あまりにも悲しそうだから。
つい聞いてしまった。

「…あ、あのさ、綾波は、何で…何でそんなに悲しそうにしてるの?」

「悲しそう?……そう、私は悲しいのね」

16 :アルエ:04/05/02 23:16 ID:???
また、だ。
表面上は変わりがない。
なのに僕には綾波が少し項垂れたように見えた。

「…零号機は大破してしまった……零号機、私の絆……」
「…………」
「…たぶん、私の居場所がなくなってしまったから…」
「…………」

どう答えていいかわからなかった。
絆…綾波が言っている絆ってどうゆうことだろう?
人と人との繋がり、みんなとの絆。
居てもいい自分の場所、みんなに認められる自分の価値。
それを、探している?
………いや、それは僕か…。

ハッと気がついて教室を見るといつの間にか綾波はいない。
どうやら僕が考え込んでいる間に帰ってしまったようだ。
急いで綾波を追いかける。

17 :アルエ:04/05/02 23:17 ID:???
校門を出た所に綾波はいた。

「あ、綾波ぃ!」
「…何?」
「あ、あのさ、一緒に帰らないかなぁと思って……あ、嫌なら別にいいんだけど…」
「…構わないわ」
「あ、ありがとう」

お礼を言って綾波から少し離れて隣りを歩く。
そして訪れる沈黙。

「…………」
「…………」
「…………」

一緒に帰ると言ったはいいけれどどうすればいいのかわからない。
何か話さないと、とは思うけど何を話したらいいかわからない。
ふと、小さな公園が目に映った。

「…あ、あのさ…」
「…何?」
「そこの公園に寄っていかない?」
「何故…?」
「今日は確か綾波もシンクロテストも何もなかったよね……。
 いい機会だしそこでちょっと話でもしようかなぁ…って」
「…………」
「…………」
「…………」
「あ……あはは…何言ってんだろ、僕。こんなこと言っても迷惑なだけなのに」

18 :アルエ:04/05/02 23:19 ID:???
焦る僕を尻目に綾波は無言でそのまま歩いていく。
どうしよう…気を悪くしちゃったかな…何か…何か言わなきゃ…。
鼓動が早くなるのを感じる。その分、焦りも大きくなって何も思いつかない。
俯いている僕の前に影が射した。
顔を上げると、綾波が無表情でこっちを見ている。

「あ…綾波…?」
「行くんでしょ、公園」

そこは滑り台とブランコと水のみ場しかない、どこにでもある公園だった。
どちらともなくブランコに座った。
そして、数分の沈黙の後に綾波は言った。

「何故、私にかまうの?」
「…え…?」
「私は独りで平気なの」
「…………」
「…………」

絶句した。
同時に何か熱いものが胸に込み上げてきた。
綾波は、
本当に独りで平気なの?
本当に独りで平気なの?
ホントウニヒトリデヘイキナノ?
ホントウニヒトリデヘイキナノ?
――違う。

19 :アルエ:04/05/02 23:22 ID:???
「…平気じゃない…」
「?」
「平気なわけないよ!独りで平気なんて人がいるもんか!!」
「……それは貴方の価値観だわ、それを私に押し付けないで」
「それなら…それなら何でそんな哀しい顔で俯いているのさ!!」
「!!」
「独りで平気なんて絶対嘘だ!!綾波は独りが哀しいんだよ!!」
「…………」
「哀しい時は…哀しい時くらいは泣いてよ……」

それっきり、お互いに何も言えなくなって時間だけが過ぎていった。
徐々に太陽が傾き始めて西の空が赤くなる。
赤く照らされた静かな公園にブランコが揺れる音だけが響く。

20 :アルエ:04/05/02 23:24 ID:???
――僕はいつでも側に居る僕がこれから側に居る――

「……綺麗な夕焼けだね」
「……僕も、僕も一緒に居ていい?」

――君は人より少しだけ不器用なだけの女の子――

「嬉しい時は笑えばいい…」
「だけど、どんな風に笑えばいいか解らないの」

――ハートに巻いた包帯を僕がゆっくり解くから――

「…………」
「……綾波」

――笑顔を写すスライドの準備しといて――

「そんなに難しく考えないでさ…」
「嬉しい時は目の前で両手叩いて笑ってよ」

――そんな寒いトコ今すぐ出ておいで――

赤い空の下、彼女は僕の方を向いて両手を叩いて優しく微笑んだ。

――アルエ――

21 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/03 04:46 ID:???
>>11
ネルフの食堂で喰ったのかもしれないし仕出し弁当を喰ったのかもしれないし
ただ単に食事休憩を取るって意味だったのかもしれないし
そのセリフから高級レストランに行く、ってのは単なる想像じゃん

22 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/03 06:47 ID:???
FFなんだし、作者の裁量の範囲だろ

23 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/03 07:47 ID:???
バンプのアルエって、レイ×俺?

24 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/03 07:56 ID:???
それっぽだけど、逆行王子様シンジとかにしといてくれろ。

25 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/03 10:20 ID:???
>>21
それもまた想像でしょ
強大な権力を持つ組織の総司令がどういうところで食事をするのかな、と考えて、
高級レストランを思い浮かべるのは別に不自然ではない
食堂もアリだとは思うが、高級士官用の別スペースとかを想像しちゃう

二人して仕出し弁当喰ってたら結構笑える絵になるな
休憩室のベンチで二人してカロリーメイト喰ってるのもいいなw

26 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/03 10:37 ID:???
>>3は2nd ringからなのかな

27 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/03 17:00 ID:???
 今日は土曜日。学校もネルフの訓練もお休み。
 というわけで、お昼は綾波の家で練習も兼ねて、彼女と一緒にご飯を作ることになった。
 狭いキッチンに立っている僕ら。お揃いの青いエプロンは僕から綾波へプレゼントしたもの。
その意味を彼女はたぶんわかっていないと思うけど、僕はとても幸せに感じている。
 ペアルックはちょっと恥ずかしいけど、他の誰も見ないから、まあ、OKだ。

「ここは、こうして軽く叩きながら……」

 僕は四角い卵焼き用のフライパンで実演している。
 綾波はそれをジッと見つめてから、僕の目へ視線を合わせた。
 この頃は、彼女が黙っていても何となく言いたいことがわかる。
 僕は綾波にフライパンを渡し、彼女が卵焼きを作るのを見守った。

 リビングのテーブルには、味噌汁と卵焼きとご飯茶碗が置いてある。
 まだ料理を覚え初めなので、他のおかずはスーパーで買った納豆と漬け物だ。
 綾波が納豆を好きなのを知った時は、ちょっと驚いたな。

「碇君、はい」
「ありがとう」

 と言って、僕は彼女からご飯が山盛りになった茶碗を受け取った。
 綾波は御飯が大好きなんだ。最近は、家でカロリーメイトを食べることも少なくなり
ちゃんと御飯を炊いている。で、何をおかずにしているかというと、からし明太子かフ
リカケだ。それだけあれば、他に何もなくても大丈夫だそうだ。なんか、綾波らしいね。
 そんなこんなとしているうちに、食事が進み、彼女は自分で作った卵焼きを口にした。
 ちょっと眉を寄せ、難しい顔をする。

「……美味しくない」
「今日、初めて作ったから。これから練習していけば、上手く作れるようになるよ。
 ……でも、僕は綾波の作った卵焼き、美味しいと思う」

 表面がこげで黒くなって苦みはあったけど、なぜだか卵焼きが甘く感じた。

28 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/03 17:01 ID:???
 綾波の部屋。以前、来た時と同じ。でも、やっぱり違う。
 そう思いながら、僕はリビングの中央でイスに座っていた。
 彼女はベッドに腰掛けて、黙って僕を見ている。

「君は、その、僕を憶えていないの?」

 彼女はやはり無言で頷いた。
 僕は泣きそうになるのをこらえて訊く。

「どこまでなら憶えてるの?」
「……使徒が現れる前。零号機の起動試験の時までは、知っている」
「じゃあ、もう僕のことは何も憶えていないんだ。僕を助けたことも…」
「……私は、あなたの知っている私じゃない。もう、あのコと私を重ねるのはやめて」

 そう告げる彼女を、僕はただ呆然と見つめることしかできなくて、時間は過ぎてい
くばかりだった。やがて、彼女は立ち上がり、キッチンへ歩いていった。
 そして、彼女は静かに料理を始めた。少しの時間が経ち、

「あなたも食べる?」

 と彼女が訊いてきたので、僕はつられるように頷き返した。
 テーブルの上には御飯と味噌汁と卵焼き。

「これ?」
「……なぜだか知っていた。ただ、それだけよ」

 僕たちは黙々と食事を進める。
 彼女は卵焼きを食べ、ふりかけをかけた御飯を口の中に入れた。そして、呟く。

「ひとりで食べるより、美味しい。……不思議ね」

 いつの間にか、僕の左手に持つ御飯は涙で塩味になっていた。

29 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/03 19:22 ID:???
>>14
ワロタ。
あの人はさびしがり屋で、とってもかわいい人なんです。

30 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/04 18:35 ID:???
二人目、三人目がテーマでふりかけの匂いあふれる生活感たっぷりな
SSはなんか新鮮。イイヨイイヨー(・∀・)

小道具を変えただけといえばそれまでなんだがw

31 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/06 22:07 ID:???
シンジ君とレイちゃんの「手料理シリーズ」良いですね。
面白いです。

32 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/06 22:09 ID:???
>>27 >>28
コンチクショー!
ちょっとウルウルきちまったじゃねえか!



ありがトン

33 :忘れ物:04/05/06 23:27 ID:???
 前の使徒戦後、私は変わった。
(碇君……)
 気が付くと同僚のサードチルドレン、碇シンジのことを考えてしまう。教室では、
自然と目が彼を追って動く。本を読んでも内容は頭に入らず、碇君の顔が心に
浮かんでくる。いままで、碇司令以外の人に関心を持つ事なんてなかったのに、
私はいったいどうなってしまったんだろう。
 碇君の事ばかりを考えているからか、家に帰ってから私はらしくない失敗に気付いた。
学校にネルフのカードを忘れてきてしまったのだ。普段は学校でカードを出すことなど
ないので、帰宅するまでまったく思い出せなかった。今日に限ってカードを取り出したのは、
水泳の授業が終わった後に制服に着替える際、カードがポケットから落ちてしまったのが
きっかけだ。
 それを拾ったとき、ふと少し前のことを思い出した。カードの更新で私の新しいカードを
碇君が届けに来てくれたときのことだ。私がシャワーからあがるとなぜか碇君が部屋の中に
いて、私を押し倒してきた。そのときは何も感じなかったけれど、今日の学校で思い出した
ときには、心臓の鼓動が早くなって熱でもあるかのように地に足がつかない感じになって
しまった。まるで自分が自分でなくなるような感覚。エヴァのパイロットである事や、地下の
空の器など関係なく、碇君のことだけが頭を駆け巡った。私はその後の授業中、カードを
見つめながら何度も同じ場面を思い返し、どこか心地いいその感覚を堪能した。そして放課後、
カードを机の上に置き忘れて今に至る。
 何度思い出しても、体の変調は起こる。けれど、カードが無いと明日ネルフへ入るのに
面倒な手続きをしなければいけないので、記憶の再構築は止めて学校に取りに戻る事にする。
 と、私がドアを開けようとしたちょうどそのとき、外からドアが開けられた。外に立って
いたのは、先ほどまで私が考えていた対象、碇君だった。

34 :忘れ物 ◆mgLRSSSzDg :04/05/06 23:34 ID:???
>>33
「あ、綾波」
「碇君……」
 私と碇君の声が重なる。碇君が一瞬沈黙したのを見て、私が用件を尋ねる。
「何しに来たの」
「綾波、カード学校に忘れてったでしょ。はい、これ」
 碇君が差し出してきたものを受け取る。私のネルフのIDカードだ。
「机の上に置いてあったのを見つけて、持ってきたんだ。それが無いと明日の実験、ネルフに
入れないでしょ?」
「ええ」
 碇君と話していると、心臓が早く動く。
「でも珍しいよね、綾波が忘れ物なんて」
「そう」
 司令と話してるときの安心感とも違う、心が自然に浮き立つ。
「うん、綾波ってしっかりしてるから。特にネルフ関係」
「任務だから」
 こうしてずっと話し合っていたい。
「そうだよね、だから本当に珍しいと思ったんだ。今日はどうかしたの?」
「……別に」
 碇君の声を聞くたびに、胸が高鳴る。
「ふーん……。あ、ごめん、なんか話し込んじゃって。じゃあね」
「あっ……」
 碇君の去り際、思わず声を上げたけれど彼は気付かずに離れていった。私は何を言おうと
したんだろう。自分でもよく分からないけど、何か言い足りない気がした。
 彼がいなくなった後、ひとりの部屋。さっきまでの高揚感はなく。胸が締め付けられる
ような痛みがある気がする。手を目の前に持ってくると、そこにはネルフのIDカード。
 また忘れ物をしようか、なんて考えがちらりとよぎった。

35 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/07 06:32 ID:???
ひゃっほう!←喜びの表現

36 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/09 23:47 ID:???


37 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/11 22:28 ID:???
だれかー
俺にLRS分をくれーーーーーーーーーーーーーーー

38 :だだっこレイちゃん ◆mgLRSSSzDg :04/05/13 22:25 ID:???
病院。
ここは怪我をしたり病気をしたりしている人たちがやってくるところ。
「あーん。」
「はい。」
ぱく。もぐもぐ。ごっくん。
けれど、このふたりの少年少女は、お互い笑顔で話し合っていた。
「おいしい?」
「うん。碇君の作ったものなら、みんなおいしい。」
レイはシンジが作ったお弁当を、シンジに食べさせてもらっていた。
右手を怪我しているので、箸を使えないから、とシンジは聞いている。
「ありがとう、綾波。そう言ってくれると、もっと頑張ろうって思えるよ。」
「本当? うれしい。・・・これからも、作ってきてくれるの?」
レイが不安そうにシンジに聞く。
「うん、僕、誰かにこんなに頼られるのって初めてだよ。
だからうれしいんだ、必要とされるのって。」
「私には碇君が必要よ。碇君がいれば他に何もいらないわ。」
レイは心の底からそう思っていた。
「綾波・・・。」
シンジがレイの気持ちを感じて、思わず抱きしめようとしたとき。
シュィーーーーン。
「綾波さん、包帯を替える時間です。」
看護婦が病室へ入ってきて、慌ててシンジはレイから離れた。
心臓がどきどきしている。
「じゃ、じゃあ、綾波、また明日。」
なんとか平静を装おうとしながら、シンジはレイに別れを告げた。
「イヤ。」
だがレイは不機嫌な声で一言答えると、怪我人とは思えない速さで
ベッドから起き上がり、左手でシンジの服のすそを掴んだ。
「え? ・・・でも、このあと、ネルフの実験があるし・・・。」
シンジが戸惑いの声をあげる。
そろそろエヴァのところへ向かわないと、午後に予定されてる実験に間に
合わなくなってしまう。

39 :だだっこレイちゃん ◆mgLRSSSzDg :04/05/13 22:26 ID:???
>>38
「どうしてそういうこと言うの」
レイが悲しそうに言うと、シンジはもう抵抗できない。
(だめだ。綾波を悲しませるなんてできないよ。)
「う、分かったよ。それじゃあ、包帯替えるまで外に出てるね。」
「うん。」
レイはまだ少し不満そうだったけれど、頷いて出て行くシンジを見送った。
外に出るとシンジはため息をついた。
レイが包帯を替えるところを見ててもいいから、シンジに一緒にいて
ほしいと考えていた事が分かったのだ。
シンジだって男だから、見たいけれど・・・。
シュィーーーーン。
ドアの前で悶々と悩んでいると、やがて看護婦が中から出てきた。
シンジが入れ替わりに中へ入ると、レイが満面の笑顔で出迎えた。
「さ、碇君、もっとお話しましょ。」
「う、うん。」
レイの笑顔に見とれて、ぽーっとしながらも何とか頷くシンジ。
(この笑顔が見れるなら、実験サボってもいいかな・・・。)
「どうしたの? ぼーっとして。」
「綾波が可愛いくて見とれちゃった。」
つい心に思ったことをそのまま言ってしまった。
それを聞いたレイは、一瞬きょとんとした後、意味を理解して顔を
真っ赤にして俯く。
「何を言うのよ。」
「あはは、ごめん。」
レイの照れるしぐさが可愛くて、どうしてもシンジは笑顔になってしまう。
笑われたレイはちょっとふてくされ。
「もう、碇君のばか。」

ちなみに予想通り、シンジは家に帰るとミサトにたっぷりと怒られた。

40 : ◆mgLRSSSzDg :04/05/13 22:33 ID:???
本家のヤツは1話で挫折。
俺はLASはだめだな。

41 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/13 22:34 ID:???
いいねぇ。

42 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/13 22:36 ID:???
本家って、どこ?

43 : ◆mgLRSSSzDg :04/05/13 22:45 ID:???
本家

あまえんぼうアスカちゃん(LAS)
ttp://www6.big.or.jp/~tarm/evasite/epistles/indexm4.html

44 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/14 01:02 ID:???
いや、それは極端な話だと…

45 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/14 01:11 ID:???
LASとかそういう次元の問題じゃないだろう、あれは。
ギャグとして楽しめない人間にとっては漏れなく最低、そんなラインすれすれの作品だ。

46 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/14 02:08 ID:???
>>38-39
満足した。

47 :いぬみみレイちゃん:04/05/14 18:29 ID:???
今日は日曜日。
ネルフのテストもなく、久しぶりにのんびりできるということ
で、綾波を家に招くことにした。
いつも無表情で無口で人付き合いが悪い綾波と、こんな僕がど
うしてそういうことになったかと言うと、その、なんと言うか
僕たちはいわゆる「付き合っている」という関係なのだ。

ぴんぽーん

とチャイムが鳴った。どうやら綾波が来たみたいだ。

「はーい、今開けるね」

小走りで玄関まで行き、ガチャと、ロックを外す。開ける扉の
すきまから蒼銀の髪がちらりと見えた。

「おはよう、あやな……」

元気よく挨拶をしようとし、その瞬間に僕は固まった。
信じられない光景が目の前に広がっている。
夏の陽射し、小鳥の囀り、おはようという綾波の声、心地よい
筈なその全てを酷く遠く感じる。

「あやなみ……」
「? どうしたの、碇君?」
「いや、そ、その、どこか違和感を感じるところとか、ない?」
「? ないわ」

48 :いぬみみレイちゃん:04/05/14 18:30 ID:???
綾波は小首を傾けて不思議そうな顔をしている。うっ、可愛い…。
じゃなくてどうやら自分の変化に気づいていないみたいだ。
でも、おかしい。
絶対におかしいよ。
アレに気がつかないなんて!

「今日の碇君、何だか変」

綾波は僕のおかしい態度が気になるのか、むぅと口を少し尖ら
せ、両手をお腹の前に持っていき、指をもじもじさせながら上
目遣いで僕を見つめてくる。
その姿は反則的に可愛くて、このまま玄関先で「最低だ、俺って」
な行為に及びそうになってしまうのだけれど、

「綾波」
「なに?」

だ、駄目だ。こんなのってないよ!
だって、

「なんで、犬耳が……」

ぴょこぴょこと、綾波の可愛い顔に犬耳がついているのだから。
あ、尻尾も揺れてる……


49 :いぬみみレイちゃん:04/05/14 18:45 ID:???
「え」

どうやら本当に気がついてなかったみたいだ。
珍しく焦りながら、頭に手をやったり、尻尾を見ようとぐるぐる回ったりしている。
……か、可愛い

「あ、綾波……?」
「碇君、これ、なに?」

珍しく、と言うか初めて見る涙目になりながら尋ねてくる綾波。
いつも冷静沈着な綾波だけれど流石にこれには凄く吃驚したみたいだ。
犬耳もぺったりと伏せていて、尻尾もしゅんとしている。
その破壊力は、NN地雷なんて目じゃなかった。
いや、或る意味ポジトロンススナイパーライフル?
コアどころか魂まで貫かれて、業火に燃やし尽くされたけど。

僕はふらふらと近づきながら言った。

「だ、大丈夫……」
「え」
「ダイジョウブだから、ね」
「? 碇君……?」
「と、とりあえずこっちに来てくれるかな」
「わかったわ」

おずおずという言葉がピッタリ似合う風情で綾波が近づいてきた。。
耳はペタンと伏せられたままで、尻尾は不安そうに揺れてる。


50 :いぬみみレイちゃん:04/05/14 18:57 ID:???


だ、駄目だ、もう!

「!!!」

ガバッと僕は綾波を抱きしめた。
耳と尻尾がピーンッ! と伸び上がった。

「綾波!」
「え? あ……?」
「そ、その、な、撫でてもいいかな」
「あ、碇君……?」
「かわぃ……うぅ、ゴメン!」

抱きしめたまま、僕は綾波を撫でつけた。
犬耳はどうやら本物みたいだ。きちんと触感もある。
綺麗な蒼銀の髪に柔らかい耳に、可愛い綾波の顔。
僕はもう頭の中がどうにかなってて、これでもかって撫でつづけた。

しばらくそうしてると、垂直に立っていた尻尾はだんだん下がって
ゆき、やがて遠慮がちにふわふわと揺れだした。
僕の手の動きに合わせて動いてみるみたいだ。
その、暴走してしちゃったことだけど綾波は嫌がってない……のかな?

「あの……綾波?」
「んん、あぁ……」

綾波はとろんとした表情をしている。
頬が僅かに上気して、唇もうっすらと開いているみたいだ。
もしかして、気持ち良いのかな?

51 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/14 20:27 ID:???
おい!つdyくいはsどうすた

52 :いぬみみレイちゃん:04/05/14 21:00 ID:???

「あの、綾波、嫌じゃない?」
「……」
「綾波?」
「……けて」
「え?」
「このまま続けて」

艶やかな声と表情でそう言って、僕に体をすりすりする綾波。
耳と尻尾は気持ちよさそうにふわふわ揺れている。
え、えーとこれはつまり、もっとして欲しいってことでいいのかな。

「う、うん。わかったよ。その、僕からしといてなんだけど、嫌だったらすぐに止めるから言ってね」

そう言って僕は綾波を撫でるのを再開する。
耳、頭、背中を順番にゆっくりと優しく撫でていく。
ぱたぱたふわふわ。せわしなく動く耳と尻尾。

(気持ち良いみたい……そうだ、確か犬って喉を撫でられると喜ぶよね)

そんなことを考えて僕は喉を撫でる。
「んん」とくぐもった声を漏らして、これまで以上に耳と尻尾を揺らす綾波。
よく見ると顔どころか首筋も真っ赤に染まってて、口からすこし舌を出している。
その姿が、その、なんと言うかとてもそそると言うか……凄く良い……。

撫でるたびに綾波の声と吐息を耳元に、擦り寄る柔らかな感触を体に感じる。
もはや僕の脳髄はドロドロに融け、思考すらままならない。

「このままウチで飼いたいな……」

だから僕は、無意識のうちにこんなことを言ってしまいました。


53 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/14 21:02 ID:???
この話、どこかで読んだような気がしたが、
ぱたぱたレイちゃんの犬耳版だね。

54 :いぬみみレイちゃん:04/05/14 21:21 ID:???

(――っ!)

気づいた時にはもう遅かった。
綾波は体を離し、顔は赤いままだけど目をまん丸にして僕を見つめている。
その姿を見て、僕の煩悩まみれだった頭は急激に冷め、体からは血の気が引いていく。
世界は闇夜の如き黒に覆われて、足元がグラグラと揺れて立っていられない。

「……ぅうあ」

嫌われた。
間違いなく。

「……ぅあ゙ぁ」

世界が沈んで逝く。僕が沈んで逝く。
黒は僕と僕のちっぽけな世界を覆いつくし、足元には地獄の入り口が見える。
あぁ、やっぱり最低だ、俺って。
なのに

「……いいわ」
「私、碇君だったら、飼われても、いい」

……綾波はうっとりとした声でそうおっしゃいました。
あ、いつのまにか首輪してる

55 :いぬみみレイちゃん@hetare:04/05/14 21:34 ID:???
続かない

56 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/14 23:24 ID:???
つづけよ

57 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/15 02:49 ID:???
スッゲーいい!
マジで癒されるよ…

58 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/16 23:25 ID:???
どっちが主人か分からんな(汗)

59 :いぬみみレイちゃん@hetare:04/05/17 21:31 ID:???
週末にまた投下するのココロと

60 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/23 01:55 ID:cykXnBA/
期待age

61 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/23 14:46 ID:???
>>59
ttp://genocidegun.hp.infoseek.co.jp/1wa.htm
作者さんですか?

62 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/26 14:11 ID:???
ho

63 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/27 11:47 ID:???
まだー?

64 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/27 11:48 ID:???
【LAS人】こんなアスカは大好きだ!2【専用】
http://comic4.2ch.net/test/read.cgi/eva/1084034936/


このスレみたいに、思いついたことをそのまま書いていった方がいいと思うよ

65 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/27 22:56 ID:???
高尚なのを好む人が多いからな…
ネタスレ化すると荒れちゃうよ。

66 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/28 09:38 ID:???
念のため避難所を貼っておく。

落ち着いてLRSを語る
http://www24.big.or.jp/~ker/16/test/read.cgi?bbs=eva&key=999136453

67 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/31 17:46 ID:???
>>28
 夕食を取るためにネルフ本部の食堂へ行くと、綾波が席に着いているのが見えた。
 一瞬、僕は視線を逸らす。未だに、彼女と何を話せば、どう接すればいいのかわからない。
 だけど、綾波と遠く離れて座るのもなぜか躊躇い、ハンバーグカレーを受け取ると、
彼女のそばに歩み寄っていった。綾波の向かいの席を顔で指して、

「ここ、座っていい?」
「かまわないわ」

 と、彼女は僕の目へ視線を合わせて答えた。
 僕はほっと安心して腰を下ろす。
 少し気持ちが落ち着いて、彼女の方へ視線を向けた。
 綾波はニンニクラーメンを黙々と食べている。その姿はかつてみんなで屋台へラーメンを
食べに行ったことを僕に思い出させたが、同時に寂寥感をもたらしてもいた。
 彼女が口にしているのはチャーシュー。あの時は、食べなかったのに。
 やっぱり、彼女は僕の知っている綾波では無いということを思い知らされた。
 頭の横をハンマーで殴られたような痛みを感じたが、僕はカレーを食べようとスプーンを
右手に持った。何かをせずにいられない。ただ、それだけのために。
 けれど、口の中に入ったカレーの味は少しもわからなかった。
 カレーを3分の1ほど食べた時、僕は彼女に話し掛けた。

「今度、フィフスチルドレンが来るんだってね。アスカの弐号機に乗るのかな」
「たぶん、そうなる」

 と、綾波は食べる手を止めて言った。
 会話の切っ掛けで話しただけなので、すぐに言葉が詰まり、僕はまた違うことを訊いた。

「ねえ、そのラーメン、美味しい?」
「そうね。少しニンニクの量が足りないわ」

 器の中を見ながら眉をひそめ難しい顔をしている綾波が、どこか懐かしかった。


68 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/05/31 19:42 ID:???
キタ^---------ッ!!!!
ニンイクイイッ!イイッ!続きもさらにキボンヌ!

69 :>>67:04/06/01 17:38 ID:???
 アスカは未だに入院している。トウジやケンスケは疎開していった。
 綾波は僕の知らない人になってしまった。
 僕はまた独りぼっちになってしまったのかもしれない。
 街が沈んで生まれた湖の岸辺に膝を抱えて座りながら、僕はそんなことを考えていた。
 リツコさんの話では、綾波は人ではないらしい。
 エヴァと同じ。彼女はエヴァと母さんの遺伝子から生まれた。
 けど、そんなことよりも、僕のことを、僕との思い出を彼女が知らないことの方が哀しかった。

 知らない間に僕は涙を流していたらしく、右腕でそれを拭った。
 とその時、口笛が聞こえてきた。
 第九のメロディー。その音の方へ視線を向けると、湖面に立っている天使の像に座る少年がいた。
 暫くして、彼は口笛を止めると、

「歌はいいねぇ。歌は心を潤してくれる。リリンの産み出した文化の極みだよ。
 そう感じないか? 碇シンジ君?」

 と言って、僕へ振り向いた。
 彼の口元にはきれいな笑顔が浮かんでいる。でも、なぜか心がざわついた。

「君は誰?」
「僕はカヲル。渚カヲル。君と同じ、仕組まれた子供、フィフスチルドレンさ」
「フィフスチルドレン? 君が。……あの、渚君?」
「カヲルでいいよ。碇君」

 彼の瞳は笑っていた。瞳。紅い瞳。綾波と同じ。

「カヲル君。君は誰?」
「僕かい? そうだね。天国から君を迎えに来た天使かな。
 ふふっ、そんなことより、一緒に食事でもどうだい? おなか、ぺこぺこなんだ」

 そう言って、彼は天使の像からジャンプしたが、勢いが足りず湖の中に落ちてしまった。
 びしょ濡れになって笑う彼と一緒に、僕も声を立てて笑っていた。久しぶりの笑い声だった。

70 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/06/07 04:30 ID:???
保守げ

71 :二人だけのこの赤い星で ◆mgLRSSSzDg :04/06/07 16:48 ID:???
「キモチワルイ」
 これが少女の最後の言葉だった。僕とは正反対のようだけど、本当は同じとこ
ろもたくさんあって、もしかしたら分かり合えたかもしれないかけがえの無い戦
友。けれど彼女は生きる事を放棄してしまったから、この世界にはもういない。
どうにかして助けようとしたけど、もともとかなり衰弱してた上に、食べも飲み
もしなかったんだからどうしようもない。点滴の仕方なんて知らないし。ショッ
クは大きかったけど、ミサトさんのことがあったからかな。二日も経ったらだい
ぶ立ち直った。もしかしたら感情が麻痺してるのかもしれない。
 どうしても触る気にはなれないので、遺体はそのままにしてある。
 いまはもう一人の戦友と同じ姿のモノの言葉を信じて、別の場所の赤い海のほ
とりでひとり待つ事数日。誰も戻ってこない。「自分の形をイメージすれば元に
戻る」「全ての命には復元しようとする力がある」とか言ったのに……。あれは
嘘だったの? ねえ、綾波? 母さん? …確かに他の生き物は少しずつ戻って
きてるみたいだけど、人間は僕一人だ。
 僕がおなかがすいて、またコンビニで何か食べ物を調達しようと立ち上がった
ときだった。

ずずーん

 突然大きな音とともに、沖合いにあった巨大な綾波?の頭が崩れ落ちた。僕は
最初ぼけっとしてたけど、大きな波がこちらに向かってくるのに気付いて慌てて
陸地側へ走り出す。海は赤い液体だから、ひょっとしたらLCLで呼吸もできる
かもしれないけど、そうじゃなかったら泳げない僕は死んでしまう。なんとか少
し高くなってる丘のようなところに登ると、背中から波を被った。
「うわあっ」
 僕は情けない声を出して、前のめりに倒れた。波が僕を追い越していったので、
地面にぶつかる事は無かったけど、液体の中に頭まで潜ってしまった。液体に流
されてわけが分からなくなったのは一瞬で、すぐに波は引いて息ができるように
なった。
「ゲホ、ゲホ」
 いくらか気管に入ってしまった液体を吐き出す。出てきた液体の色は赤くて、
まるで血を吐いているようだった。

72 :二人だけのこの赤い星で ◆mgLRSSSzDg :04/06/07 16:50 ID:???
 しばらくして何とかせきも納まった僕は、立ち上がって綾波?の頭のあった方
を見る。しかし、そこには何も無かった。どうやら崩れて全て海の下に沈んだよ
うだ。かつての戦友には悪いけど別にあの気持ち悪いでかいオブジェがなくなっ
ても感傷を覚えたりはしない。あんなのを綾波と見るのは無理だし、僕の知って
る綾波は……。
「はぁ、酷い目にあったな……」
 考えを止め、ずぶ濡れになった全身を見て呟いた。Tシャツもジーパンもパン
ツもびしょ濡れだ。早く洗濯しないと染みになってしまうかもしれない。
「けど、取りに戻るの面倒だなー。どうせ誰もいないんだから勝手に服を取って
もいいかな……。食べ物はもう無断でとってるんだし」
 それに、考えてみたら別に染みになっても構わないじゃないか。いまこの星に
は僕しかいないんだから、服が汚れていて困る事なんか無いはず。……でも、さ
すがにこの格好のままだと気持ち悪いから、やっぱり着替えだけはしよう、と考
えて動き始めたとき、その音に気付いた。パシャパシャ、というその音は、海の
方から聞こえている。
「なんの音だろう?」
 魚でも戻ってきたのかな、と思った。サードインパクトが起こってから小さな
虫くらいしか動物を見てなかったから、やっぱりこのままみんな戻って来ないん
だと半ば以上諦めていた僕にとって、それは希望だった。少しずつ大きな動物も
還ってくるのかもしれない。音の方を見ると、暗くてよく分からないけど、赤い
海の中に、しぶきが立っているのとその向こうにかすかに青いものが見える気が
する。今はたぶん昼なんだけど、赤い雲のような霧のようなものが太陽の光を遮っ
ていて、辺りはかなり暗い。その暗闇の中の海を、音としぶきはこちら、僕のい
る方へと近づいてきていた。
「真っ直ぐこっちに向かって来てる?」
 ちょっとおかしいかな、と思ってよく見てみると魚じゃないのに気付いた。あ
んな大きな魚はいない……こともないかもしれないけど、こんな浜辺に近いとこ
ろには来ないだろう。とか考えてるうちにもその生き物はどんどん近づいてきて、
人間がクロールで泳いでるんだ、というのが分かる距離まで来た。

73 :二人だけのこの赤い星で ◆mgLRSSSzDg :04/06/07 16:52 ID:???
 そして見える髪の色は青色だった。青い髪の色の人間なんて僕はひとりしか知
らない。いや……。彼女は人間ではなかった。
 自分は三人目だから覚えていないと言った彼女。あの地下の水槽の中にいた、
そして形を失って崩れていった大勢の彼女たち。最後のときに現れた、巨大な、
初号機よりも遥かに大きなものも彼女の姿をしていた。何かが起こって、夢のよ
うな空間にいた僕に優しく語りかけてきた彼女。僕の知っていた彼女とはまった
く別の存在のようだった。違うかな……。僕が何も知らなかっただけで、たぶん
あれも彼女を形作っていたものなんだろう。初めて会ったときから、僕の知らな
い秘密があるような気はしていたし。

 近づいてくる青い髪の少女に、僕は何の反応も出来ないでいた。声をかけるこ
とも、逃げ出すこともせず、ただ立ち竦んでいた。逃げ出す……そう、僕は彼女
を怖がっている。得体の知れないものに対する恐怖。人間が持つ生来の性質。加
えて僕の性格、『彼女』との思い出。彼女と対面するのは嫌で、再会を喜ぼうと
する気持ちなんか一片も出てこない。すごく逃げたいと思ってるのに、情けない
事に足が震えて動けない。まるで金縛りにあったように目を背けることも出来な
いで、彼女が泳いで近づいてくるのをただ見ていた。
 僕が何もしないでいる間に彼女はすぐ其処まで来ていて、立てる深さになった
らしく泳ぐのを止めて立ち上がった。僕はそれでも何も出来ずに突っ立っていた。
しばし二人で見つめ合う。僕は彼女を恐怖の感情を浮かべて見つめていたけど、
彼女がどう思いながら僕を見ているのかは分からない。波と風の音だけが二人の
間を通り過ぎていく。

 しかし止まった時間も永遠には続かない。
「碇君……」
 やがてどこか躊躇うように発せられた彼女の発した声で沈黙が破れ、同時に時
間が動き出す。聞こえてきた声はあの頃と寸分の違いも無く。だからこそ僕には
耐えられない。心から湧き出る恐怖と嫌悪の感情に従い、僕は百八十度回転して
全力でその場から逃げ出した。
「あっ…」
 後ろから彼女の声が小さく聞こえた気がしたが、僕は振り向かずにそのまま走
り去った。

74 :二人だけのこの赤い星で ◆mgLRSSSzDg :04/06/07 16:54 ID:???
 とにかくその場から遠くへ離れることだけを考えて、ひたすら走り続けた。海
とは反対の、かつては街であった廃墟の方へと一心に駆けた。途中で道の上に転
がっている障害物に足を取られそうになっても何とか踏ん張り、止まらないで一
直線に走った。
 どれぐらい走っただろうか。足が疲れて動かなくなった僕は、恐る恐る足を止
め、後ろを振り返る。視界にはただ廃墟が広がるだけで、彼女はいなかった。
「はぁ…」
 それを確認すると一気に力が抜けてその場にへたり込んでしまった。地面に腰
を下ろして壁に背中を預けた。
 そのままの体勢でしばらく荒い息を整える。世界がこんな事になってしまって
からはまったく運動なんてしてなかったから、息を切らすのはずいぶん久しぶり
の事だ。
「ハァハァハァ――ふぅ。あー、疲れた。……つい逃げてきちゃったけど、これ
からどうしようか……。このまま誰も戻ってこないのか、綾波に聞くべきなのか
な」
 綾波と話すのは怖いけど、このままずっと逃げ続けてもしょうがない。僕はひ
とつになるのは違うと思ったから、もう一度もとの世界を望んだ。なのに戻って
来たら目の前に赤い海が広がっていて、僕の他にいるのはアスカだけ。そのアス
カももう死んでしまった。どうしてこうなったのか、これからどうなるのか、綾
波に聞かなければいけない。たぶん綾波は知ってると思うから。
 頭ではそう考えていても、恐怖は消えない。かなり長い間その場所でじっとし
て悶々と同じ思考を繰り返していた。

ぐ〜

 何回目かのループに入ろうとしたとき、不意に辺りにくぐもった音が響いた。
……僕のお腹が鳴る音だった。
「そういえば、お腹が空いてたんだっけ。とりあえず、コンビにでも行って何か
食べ物取ってくるか」
 誰かに言い訳をするように独り言を言って、場所を移動するために立ち上がっ
て歩き出す。もう疲れもだいぶ癒えていたので、しっかりとした足取りでコンビ
ニを探す。考えるのはご飯を食べた後にすることに決めた。

75 :二人だけのこの赤い星で ◆mgLRSSSzDg :04/06/07 16:54 ID:???
 廃墟の中からそれらしい建物を見つけたので、中に入る。爆風か何かでガラス
は割れているので、電気が来ていなくても入るのに支障は無い。
 お店の中はガラスや商品が床に散らばっていて、足を取られないように慎重に
歩を進めていく。一通り回って、パンと飲み物をいくつかビニールに入れて建物
から外へ出た。
 適当な場所に座ってパンの袋を破り、ジュースのキャップを開けて食事を開始
する。メロンパンをゆっくりと食べながら綾波に会う覚悟を決めていく。
「やっぱり、このまま逃げてもどうにもならないよね…。綾波と話して、いろい
ろ聞いて、それからどうするか考えよう。綾波が何なのかは分からないけど、僕
に何かするっていうわけでもないんだろうし、たぶん。別人だと割り切る事はで
きないし、そもそも本当にあの綾波と全然違う人なのかも不明だけど。そんな人
と話すのは怖いけど、それでもそうしないと先に進めないんだ」
 よし、と気合を入れて立ち上がりさっきの場所へ向かって道を戻る。散々悩ん
でからの行動なのに、僕の中には綾波に会うことにまだ躊躇いがあった。来るま
での何倍もの時間をかけて、ゆっくりと歩いて彼女のいるはずの海辺へと戻った。

 近くまで来てもまだ躊躇が残っていて、僕は何かの残骸の陰に隠れて海の方を
窺った。綾波はまだそこにいた。海の方を向いて何をするでもなく座っていた。
――裸のままで。
 さっきは突然の事で気が動転してたから何とも思わなかったけど、冷静になっ
てみるとまずいんじゃないかって思った。服を取って来よう、と考えて綾波に見
つからないように移動しかけて、足をどこかに引っ掛けて盛大に転んだ。

ガシャーン

 しかも何かが倒れて大きな音を立ててしまった。
「何? ――碇君……」
 当然綾波にも気付かれてしまう。僕が痛みに顔を顰めながら上を向くと、綾波
がゆっくりとこちらに来るのが見えた。また裸の彼女を見てしまったので慌てて
下を向く。その視界にぎりぎり足が入る辺りまで近づいたところで綾波は足を止
めた。話し合うには遠く、声が届かないほどには遠くない微妙な距離。

76 :二人だけのこの赤い星で ◆mgLRSSSzDg :04/06/07 16:55 ID:???
「何か用?」
 僕にかけられた綾波の声は、ずいぶん冷たい響きを持っていた。まるで初めて
僕と会った頃の彼女のようだった。僕との思い出のある彼女じゃないんだな、と
考えかけて、ふと思う。――あの頃の綾波は用事も無いのにわざわざ向こうから
声をかけてくることなんか無かったっけ。
「う、うん。ねぇ、綾波はどうしてこんな世界になっちゃったのか分かる? 僕
が望んだのはもっと違う世界だったのに」
 少し冷たい雰囲気の綾波に気圧されて、多少つかえながらも気になっていた事
を尋ねる。
「碇君は自分の望みが全て叶うとでも思ってるの?」
「え?」
 綾波の言葉は僕に対する問いかけだったけど、違う響きを伴っていたように思
えて、聞き返してしまった。『私の望みは叶えられたことが無いのに』と言われ
たような気がした。綾波は二度とは言わず、最初の僕の問いに答え始めた。
「今の私にはリリスと一体化していたときの記憶もあるから、それで分かる範囲
で教えるわ。私はアダムを取り込んだ後リリスとひとつになり、碇君と初号機を
依り代としてサードインパクトを起こした」
「何でそんなことしたの?」
「そうしなければエヴァシリーズが起こしたわ。それに、もともとリリスの因子
を持っていた私は、間近にあるアダムとリリスの気配に惹かれて、ひとつになろ
うとする自分の内側から沸き起こるどうしようもない欲求に抗う事は出来なかっ
た。碇君と初号機を依り代として起こされたサードインパクトは、そのときの碇
君の精神状態でどんなことが起こるのかが決定された。それまでの戦いで心に傷
を負い、何もかもが嫌になっていた碇君の心は何も無かった。欠けた心が求めた
ものは、心の補完。それによって起こされたインパクトも、みんなの心を補完し
ていったわ。みんなの魂を補完した結果、全てがひとつになった。それがこの赤
い海」
 綾波の話は僕にはよく理解できない事もあったけど、それは後で考えてから聞
くことにした。今聞きたいのは別の事だ。
「でも、僕はその後でこれは違うと思ったはずだよ。それなのにどうしてみんな
は戻ってこないの?」

77 :二人だけのこの赤い星で ◆mgLRSSSzDg :04/06/07 16:56 ID:???
「あのときの私は私であって私ではないわ。碇君の望みを映す鏡だったのよ。だ
からあのとき私が言ったことは、碇君の願望、希望。けれど、実際にはたぶん普
通の人は自分をイメージしてATフィールドを作り、現実の体を作るなんてこと
をできないわ」
 その言葉は衝撃だった。もうこれからも人が還ってくる事はないなんて……。
「で、でも、それじゃあどうして僕たちだけが戻ってきてるの? 小さな虫とか
も戻ってきてるし、他の人もそのうち還ってくるんじゃないの? 母さんが全て
の命には元に戻ろうとする力があるって言ってたよ」
 僕がそう言うと、綾波はちょっと顔を顰めて答えを返した。
「私はリリスの力があったし、碇君たちはエヴァに乗ってたから、その中の魂に
協力してもらって再び自分を形作る事ができたわ。どうして他の生き物は戻って
きてるのに人間は戻らないと言えるのかというと、心の複雑さに応じて必要なA
Tフィールドの強さが違うからよ。ヒトを形作るATフィールドは地球上の生物
の中で一番強固で、それ故に一度壊れたものを作り直すのは難しいの。いえ、む
しろ不可能なのよ。元に戻ろうとする力にも限界はあるの。……あなたのお母さ
んの言うことは楽観的すぎるわ」
「そんな……!」
 綾波の言葉に、最後の希望を粉みじんに打ち砕かれて僕は絶句してしまった。
これから僕はどうすればいいんだろう……。何も思いつかない。

 僕がうなだれて動かないでいると、綾波が歩く砂の音が聞こえた。
「ま、待ってよ! どこ行くの!?」
 一人にされたくない一心で、急いで起き上がり綾波の手首を掴んで問い詰める。
「あなたには関係ないわ」
 僕を拒絶する言葉。だけど、違うと感じた。綾波の瞳をは、僕と同じくらいの
寂しさを湛えているように見えたから。それじゃあ、どうして離れようとするん
だろう。
 理由を知りたくて綾波の顔をじっと見る。このときの僕は、綾波への恐怖なん
てどこにも無くて、一人になる事への恐怖だけがあった。どうすれば綾波が一緒
にいてくれるのか、それを知るために彼女の考えを読み取ろうとする。

78 :二人だけのこの赤い星で ◆mgLRSSSzDg :04/06/07 16:57 ID:???
 そして気付いた。
 綾波の目がまるで泣き腫らしたように赤くなっていることに。いまの綾波の目
は瞳だけでなく、白目のところも赤くなっていた。よく見ると頬に涙の後も見え
る気もする。
 でも、どうして綾波が泣いていたのかなんて僕には分からない。
「放して」
 僕から距離をとろうとする綾波。その様子は僕に怯えているようだった。
 僕に怯える? 僕は綾波が怖いけど、どうして綾波がただの人間の僕に怯える
んだろう。僕は綾波を傷つけるような事なんてしてない……。
 そこまで考えて分かった。自分の馬鹿さ加減には呆れてしまう。自分のことを
殺してやりたいくらいだ。
 話もせずに彼女の前から逃げ出したのは誰だ? 僕のために命を尽くしてくれ
た彼女に対して、ヒトではないという理由だけで拒絶したのは誰? それで傷つ
かないとでも思ってたのか、僕は。いつも自分の事ばかり考えて。だからこうし
て彼女も離れていこうとしてしまってる。
 けれど、まだ彼女は目の前にいる。まだやり直せると信じたいから。
「ゴメン! 綾波から逃げたりして。綾波は何も悪い事してないのに……本当に
ゴメン!」
 綾波の手首を放して頭を下げ、今までの人生の中で一番真剣に謝った。本当に
綾波に悪いことしたと思ったから。自分のためじゃなく、綾波を思って謝罪の言
葉を言った。
 僕が自分のことを責め続けながら何度もゴメンを言っている間、綾波は立ち去
らなかった。
「もういいわ」
 そう言われてもまだ頭を上げられなかった。どうしても自分を許せなかったか
ら。
「もういいの、頭を上げて。碇君が後悔してるのは良く分かったから」
 それでようやく頭を上げた僕の目に映ったのは、涙を流して顔をクチャクチャ
にしながら浮かべられた、眩しいほどの笑顔だった。

79 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/06/07 18:10 ID:???
キター

80 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/06/08 19:24 ID:???
ヽ(`Д´)ノツヅキマダカヨー!!!

81 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/06/11 03:49 ID:???
小難しい話より、お馬鹿な話を読みたいと思う今日この頃

82 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/06/11 23:07 ID:???
全く、人大杉でてるし。。。

83 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/06/12 03:17 ID:???
越後屋さんのような話を誰か書いてくれないかと、ずっと待っているわけだが・・・

84 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/06/15 17:14 ID:???
自分で(・∀・)カクノダ!!

85 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/06/15 19:25 ID:???
自分で書くと、

シンジ 「綾波」
レイ  「碇君(ポッ」

で満足してしまうので駄目だ。

86 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/06/15 19:45 ID:???
レイ「ダメ、私は人じゃないもの」
シンジ「俺は大好きだあああぁぁーーーーーーーーっ!」

だめだ、蔵に浮気してくる。

87 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/06/16 13:17 ID:???
>>86
それ最強に(・∀・)イイ!!かも知れん。
まあ、シンジの台詞回しはアレだが。

88 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/06/16 20:24 ID:???
横島シンジだな

89 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/06/18 15:16 ID:???
レイ「ダメ、私は人じゃないもの」
シンジ「人じゃなくても大好きだあああぁぁーーっ! ここはもう、神様と人間の禁断の恋でっ!!」

そしてATフィールドで叩き落とされるシンジ

90 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/06/18 15:32 ID:???
>>89
叩き落とすけど、レイがシンジを好きなら面白そうだ。
でもシンジをもうちょっとシンジらしくして欲しい。

91 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/06/25 05:44 ID:???
「碇君、ごめんなさい」
「どうしたの? 綾波。急にそんなこと言うなんて」
「今まで黙っていたことがあるの」
「なに?」
「……」
「……」
「……」
「あ、言いたくないならいいよ」
「……私、人じゃない」
「へっ、? またまた、冗談言わないでよ」
「……本当」
「嘘だよ。だって、どうみても人間じゃないか」
「いいえ、違う」
「わけわかんないよ。綾波」
「……証拠。見せるわ」
「証拠?」
「そう。少し目を瞑って」
「うん」
「……もう、いいわ。どう? これでわかったでしょ」
「えっ? 全然わからないけど」
「そう。じゃあ、もう一度瞑って」
「うん」
「……もう、いいわ。どう? わかった?」
「う〜ん、まだわからないけど」
「そう。少しでは駄目なのね。碇君、もう一度目を瞑って」
「うん」
「……いいわ。どう? これでわかった?」
「あ、綾波……。どうして、こんなに……」
「ごめんなさい。もう碇君と逢えない」
「う、うん。今はちょっと無理かな。だって、エヴァより大きいんだもん。でも、また小さくなれるんでしょ?」
「……うん」
「だったら、何も問題ないよ。うん、全然OK。……あと、裸のまま大きくなるのは止めた方がいいんじゃないかな」

92 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/06/25 14:47 ID:???
>>91
激しく和んだ。すっげーいい。

93 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/06/26 09:17 ID:???
シンジ冷静だなー。

94 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/06/26 10:40 ID:???
「……赤木博士。開発して欲しい新装備があるのですが」
「あら、レイがそんなことを言い出すなんて珍しいわね。で、どんな物が欲しいの?」

「碇君が『裸のまま大きくなってはいけない』というので……」

数分後、巨大綾波に着せる服の縫製法を真剣に検討するリツコの姿があったとか無かったとか。



95 :碇姉弟:04/07/01 21:01 ID:???
 
振りかかる陽光の仄かな温もりを顔に感じて目を覚ます。
 正面の壁に掛けられている時計に目をやる。
 6時55分。
 そろそろ起きないといけない時間だ。けれど、
「……ねむ」
 昨日は3時までPCゲームをしていたのでしこたま眠い。
 僕はゲームは攻略本や攻略サイトなどを使わずに自力でクリアする主義だ。
 必然的にプレイ時間は長くなる。
「……中々良いシナリオだったな……EDはイマイチだったけど」
 そう、あれだけ苦労してクリアしたのにEDはイマイチだった。
 シナリオも絵も音楽も中々良かったのに、まったく、肝心なところで手を抜くなっての。
「……というわけで僕は二度寝していいのです。むしろしないといけません」
 夢の中で理想のEDを見るとしよう。
 姉さんと一人で起きるという約束をしたのだけれど、こちらのほうが重要。
 心地よい眠気。
 あう、幸せ。
 

96 :碇姉弟:04/07/01 21:03 ID:???
 
 7時25分。
 シンジは起きてこない。
 寝起きが悪くて、夜更かし大好きで、いつも寝ぼすけ。
 ゲームが好きで成績は中の下、運動は苦手。
 女の子みたいな整った小さな顔、華奢な体、すらりとした手足、白い肌。
 私の、弟。
 世界で一人しかいない、大切な家族。
「……そろそろ起きないと遅刻してしまうわ」
 けれど、あの子が一人で起きてくることなどありえない。
 両親を事故で亡くして二人で暮らしはじめて7年。
 毎日私が起こしているのだ。
「……もう」
 今日もだめだった。
 シンジを起こすのは煩わしくないし嫌いじゃない。
 けれど今年で14歳だ。
 いい加減一人で起きれるようになってもいいと思う。
 なのに中学生になったら一人で起きるという約束が守られたことは無い。
 
 と、いろいろ思案しているうちにシンジの部屋に到着。
 案の定部屋の中から規則正しい寝息が聞こえてくる。
「……わかっていたのだけれど」
 ため息。落胆。
 これで一人で起きるという約束破りは記念すべき300回目。
 すこし癪なのでちょっといじわるしてやろう。
 

97 :碇姉弟:04/07/01 21:05 ID:???

「……シンジ」
 なるべく小さな声で呼びかける。
「シンジ、起きて」
 起こさないように、ひっそりと。
「……うぅ〜ん、むにゃむにゃ……」
 もちろんこの程度でシンジが起きるはずもない。
 幸せそうな寝顔。
 このまま見つめていてもいいのだけれど、今日はお姉ちゃんちょっと意地悪なの。
「……ふふふ」 
 シンジの耳元に口を寄せる。
「……シンジ、起きて。……起きないとエッチなことしちゃうよ」
 熱く、熱のこもった甘い声。
「……ん、ぐぅ」
 耳たぶに息がかかってくすぐったいのか、シンジは身を捩る。
 それでも起きる気配はまったくなく、きれいな寝息。
「そう、起きないのね。……うふふ」
 その様子を見て微笑むわたし。
 鏡が無いのでわからないけれど、魔女の笑みってきっと今の私のことをいうのだと思う。
「大切なお姉ちゃんとの約束を破る弟にはおしおき」
 立ち上がり、シーツをそっとめくる。
 ベッドの上に乗って、シンジの足と足の間に入り、ズボンごとパンツをにずりおろす。
「ぁぁ…………シンジ」
 朝の生理現象で、女の子みたいなシンジ自身とは正反対の状態のそれ。
 見ているだけで体の奥がジン、と疼いて頬が蒸気し、息が熱っぽくなる。


98 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/07/01 21:35 ID:???
ン  ☆  チン       ☆
       チンチン           チンチン     ♪
           ♪   ☆ チチン
    ♪                .☆   ジャーン!
        ☆ チン  〃  ∧_∧   ____
          ヽ ___\(・∀・ )/\_/ 続きマダー
        チン  \_/⊂     つ   ‖
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|  ‖
        |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :| /|\
        |             |/

99 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/07/01 22:44 ID:???
(*´Д`)'`ァ'`ァ

100 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/07/01 23:05 ID:???
続きが三日以内に張られないとEVA板を殺す

101 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/07/01 23:37 ID:???
殺されるに一票。

102 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/07/01 23:43 ID:???
ヲタクの集団が…集団がこttうわあぁあぁあ

103 :碇姉弟:04/07/02 00:38 ID:???

「……ん、あついぃ、シンジの」
 ちゅっ、ちゅ、と竿の部分から順にキスしていく。
「ん……ちゅ、れろ……ん、ちゅ……はぁ」
 竿、袋、亀頭とまんべんなくキスをする。
「んちゅる、ちゅ、ちゅう……ん、ぁん、ちゅ……ちゅぅ」
 舌を出して、唾液を塗しながらなめあげる。
 カリ首のところを舌先でつつくと、びくん、と竿が震え大きさが増す。
「ちゅ、……んぁ、素敵、シンジ」
 唇に舌に、シンジの感触と熱を感じるたびに体の疼きが大きくなっていく。
 あぁ、ゆっくりして意地悪しようと思っていたけれど私の方がだめみたい。
 肌には汗が浮かび、吐く息は火傷させそうなほどに熱い。
 ショーツは湿り、あそこはすでに濡れている。
「はぁ、……シンジぃ、お姉ちゃんが気持ちよく、してあげる、ねぇ……」 
 舌を離し、ちゅ、と亀頭に優しくキスして、シンジをくわえ込んだ。


104 :碇姉弟:04/07/02 00:39 ID:???

「…………ん……んむ」
 小さな私の口では全部を含むことはできない。
 七、八分ほどだろうか。
 でもそれで充分だ。
 口内の空気を抜きながら、唾液を出しながら粘膜を貼り付けるようにしていく。
「ん、ちゅ……んふっ……ん、ちゅぅ……んる……んん」
 吸い抜くイメージで、喉を鳴らしつつ頭をゆっくりと動かす。
「んっく、うぅ、ん……うぁ……れろ、れ、ちゅ、ちゅる」
 唾液が溢れる。
 鼻で息をしながら、強く吸い込み舌を絡ませる。
「んっ、んっ、んんん、んー……ちゅ、ちゅる」
 唇でしこぎたてながら、強く吸引。
 隙間なく吸い付いた粘膜で、口内全体にシンジを感じる。
 まるで実際にシンジを受けいてるような感覚に、体の熱が増す。
「ちゅ、んっく、んっんっ、んんんっ、っく、んー」
 時節鼻が鳴るのを止められない。
 体の疼きはもう限界で、内股はショーツから溢れ出た愛液でべたべたになっている。
「ふぁ……、はぁ、んぁ、あ、しん、じぃ……」


105 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/07/02 07:01 ID:???
おいなんで中途はんぱなんだよえwぇらskじぇ;

106 :碇姉弟:04/07/02 23:27 ID:???

 小さい頃、私の後ろに隠れるようについて来て、いつも不安げにびくびくしていたシンジ。
 家の外に出ようとせず、私以外の誰とも遊ばない。
 保育園、幼稚園、小学校と、友達一人できなかった。作ろうとしなかった。
 一緒に登校して、一緒に昼食を食べて、一緒に帰宅して、いつも二人。
 私が中学に入学して、別々に通うことになったときのシンジの悲しみようは凄かった。
 結局シンジは六年生の一年間は小学校に行かなかった。
 私も一年生の一年間は中学校に行かなかった。
 それを煩わしいとも厭だともいけない事だとも思わなかった。
 髪の毛と目の色のことで虐められていた私。
 両親が居ないことと、性格の所為で虐められていたシンジ。
 学校に行っても何も楽しいことなんて無かった。
 私たちにはずっと辛いことばかり。
 だからシンジが中学に入るまではずっと家に二人で居ることにした。
 一緒に起きて、一緒にご飯を作り、食べ、一緒に買い物に行き、一緒に風呂に入り、ひとつの布団で寝る。
 時々エッチなことをして、互いの傷を舐めあう生活。
 そんな生活が好きだった。
 ずっとシンジと二人で居られたらいいと思った。
 私はシンジを愛している。
 シンジも私を愛している。
 辛くて悲しいことだらけの世界で、二人で居るときだけ私たちは幸せだった。


107 :碇姉弟:04/07/02 23:28 ID:???

 シンジが中学に入学して、再び二人で学校に通うようになって暫く、変化はやってきた。
 シンジに友達ができたのだ。
 鈴原トウジと、相田ケンスケ。
 はじめは信じられなかった。
 けれど、彼らは毎日家にシンジを迎えに来て、三人で登校。
 昼食を三人で食べ、放課後にゲームセンターに行き、休日は遊びに来たり行ったり。
 そして、次第に明るくなっていくシンジの姿を見て、私はこの三人が友達どころか親友なのだということがわかった。
 彼らと交遊するシンジは幸せそうだった。
 私と二人でいるときのそれよりも幸せそうだった。
 けれど、シンジが彼らと交遊するようになって、私は一人で居ることが多くなった。
 登校するときも、昼食のときも、下校のときも。
 家に居るときでさえ、シンジは部屋にこもって相田君に借りたゲーム三昧。
 一緒に食事はするけれど、風呂も寝るのも別々になった。
 Hなことも全然しなくなった。
 寂しいと思った。
 悲しいと思った。
 シンジを取られたと思った。
 けれど、彼らと交遊しているシンジはとても幸せそうで、私は我慢するしかなかった。

108 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:04/07/03 00:09 ID:???
なんで毎回いいところあhdrぐぁjkdj

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