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シーマ・ガラハウにハアハア【2さね】

1 :通常の名無しさんの3倍:04/05/31 23:12 ID:???
前スレはなくなった?
つづき、どぞ。

2 :通常の名無しさんの3倍:04/05/31 23:14 ID:???
2げと

3 :通常の名無しさんの3倍:04/05/31 23:15 ID:???
3くらいかな

4 :通常の名無しさんの3倍:04/05/31 23:47 ID:???
スレタイ藁た

5 :通常の名無しさんの3倍:04/06/01 02:38 ID:???
5さね

6 :通常の名無しさんの3倍:04/06/01 11:15 ID:???

ttp://h-ogawa.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/12ch/news/file/1031282880.gif

7 :通常の名無しさんの3倍:04/06/01 20:40 ID:???
シーマ・ガラハウにハアハア
ttp://comic4.2ch.net/test/read.cgi/x3/1052235006/l50

前スレさね

8 :通常の名無しさんの3倍:04/06/01 20:45 ID:SghFsuRe
目じりの皺が気になるさね

9 :通常の名無しさんの3倍:04/06/01 20:52 ID:???
つうか、何故スレタイを

シーマ・ガラハウにハゥハゥ【2さね】

にしなかったのかと。

10 :通常の名無しさんの3倍:04/06/01 21:30 ID:???
  。  。゚ 。。。 。゚.。 プゥ〜ン
   彡川川川三三三ミ〜。。プゥ〜ン
 。 川|川/゚∴゚\ b〜  プゥ〜ン
 。‖|‖.゚◎---◎゚|〜 ゚・  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  川川‖∵∴゚。3∵゚ヽ〜。 <>> シーマ・ガラハウにハァハァ
  川川∴゚∵∴)д(∴)〜゚  \_________
 。川川∵∴゚∵∴〜・%〜。
  川川‖∵∴゚〜∵/。
 川川川川∴∵∴‰U    :
 U 〆∵゚‥。 ゚o゚ o\_ 。
。 /  \゚。∵@゚∴o∴つ
 o |∴\ '''''゚''''''''''''つ U
  %。゚。。‰∴。∵゚∴o゚  o
 |o∵o。∵∴。o∵゚∴|



11 :通常の名無しさんの3倍:04/06/01 22:51 ID:???
プルたんハァハァに比べれば50倍マシ

12 :通常の名無しさんの3倍:04/06/02 17:22 ID:???
          ヽ、 _,,,,..............,,,,__
       _. -‐=、'} ヾ,       `' 、
     . ‐''´ ̄`' `'  l彡-      ヽ
    '´フ´/  '"`ヽ }'⌒        ヽ
    ノ /   ,.‐''ソ /"ry⌒ヽ,  、     ',
    ´7 ノ / / ,.イ. | |::::::::::::::ヽ, li      |
    ´7. | | ト-i、| |::::::::::::::__;ゝ}ミ、      |
     レl | |ャーr,、ヽ|'vッ='-ry:| :レヽ   |  
      `'ト、.ト`'ー'^ .i::.、^'ー-‐'゙:::| :|'ア |   |
         | :::|    j::::. `   :::::| ::|_ノ:    |
       ,| :::::l.   ヽ-    ::::::| :::|;:: : .   |
       | ;:::::|i:、  ''━ー'  .::イ|  :::|;:l : : .   |
      | ;:::::l「l^' 、._... -''´__,|  ::::|;:l : : :  |
       | : ;::::||:|::ヨ=、`'Y´,..=| li ;::::|;:l : : :  |
       ノ : li:::||ノヲ''=} :‖:}='| | ;::::|;:l : : ::.  |


13 :通常の名無しさんの3倍:04/06/02 18:53 ID:???
  。  。゚ 。。。 。゚.。 プゥ〜ン
   彡川川川三三三ミ〜。。プゥ〜ン
 。 川|川/゚∴゚\ b〜  プゥ〜ン
 。‖|‖.゚◎---◎゚|〜 ゚・  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  川川‖∵∴゚。3∵゚ヽ〜。 <>> シーマ・ガラハウにハァハァ
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14 :通常の名無しさんの3倍:04/06/03 16:10 ID:???
シーマなんてババアはめゑぽ

15 :通常の名無しさんの3倍:04/06/04 22:41 ID:???
>>14
力”ッ


シーマはカラダがエロい。エロすぎる。

16 :通常の名無しさんの3倍:04/06/05 20:36 ID:???
2さね の部分は秀逸だが、それしか語ることがないぞ。

17 :通常の名無しさんの3倍:04/06/08 04:55 ID:???
>>15
ttp://kin-mona.s2.x-beat.com/file/html/IMG_008673.html

18 :通常の名無しさんの3倍:04/06/08 05:16 ID:???

         。ヽ^ノ 。
       ≦::::…◎::≧<すいません、ちょっとこことおらなければやらせはせんぞ
        /  ゚ \
.     、/    _|_
      ´`


19 :通常の名無しさんの3倍:04/06/08 23:13 ID:???

このスレに今気づいたぜ!         前スレもいつのまにか亡くなってたしな

i<´   }\   , - 、      ,. ‐''7"ヽ、,.‐" ̄`''o┬、─、
 ヽ.._\./  .ンく r-兮、 __  < / = ,イ      ノ >┴'7 ̄iニ=-、  
  ∠`ヽ.! /   ヾニEヲぐ ,ゝ->`''''7-''i! ! ,,   / "ゝ、-〈  〈   \
 /_`シ'K-───‐-、l∠ イ    ,'=レ'!,゚ヾvィッ‐'。 ゚ ノ,,\,.,rTi--'''" ̄`
 l´__,/l\、_ ̄0¨0)゙@Yヘ, -┤  /ヽノ `i、'r'" rt''''彡'〉 くヘ〈,
l'___|⌒ヾ''ー==、ーr='イ i二|   」/ ̄ ̄ ̄ ̄/"L, ‐''ニ ト/^レノ
/ .」   i   /./7r‐く  lー!//  FMV  /o /''"ハ"ト,/⌒iハ 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ /____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



20 :通常の名無しさんの3倍:04/06/09 11:28 ID:???
>>16
ぶっちゃけ、シーマはそんな好きでもないんだが「2さね」だけに引かれてここに来た俺。

21 :通常の名無しさんの3倍:04/06/09 17:41 ID:crzNmHtp
ネタがなんにもないので前スレで絵頼人がかいてくれたの貼ってみます

22 :通常の名無しさんの3倍:04/06/09 17:43 ID:???
ageちゃいました吊ってきます

23 :21じゃないが:04/06/09 18:06 ID:???
一年戦争末期、ジオン軍は兵の消耗から学徒動員をおこなった。
そして最小限の訓練を受けた学徒兵達は様々な部隊に配属され、連邦軍との闘いに飛びこんでいった。
そして、シーマ・ガラハウ率いるリリーマルレーンにも……。

「シーマ様、例の学徒動員で配属されたガキが到着しました」
コッセルの通信が自室の椅子に座ってぼんやりと扇子を閉じたり開いたりしていたシーマの耳に届く。
「わかった。いま行くよ」
ピシャリと扇子を閉じると舌打ちをしながら腰をあげる。
「まったく、規則だかなんだか知らないが、あれほど使えないガキなんざいらないって言ったウチにまで坊やをよこすこたぁないんだよ。まったくアサクラのバカが。まぁ一人だけにしたところは誉めてやろうかねぇ」
上官を虚仮にしながら部屋を出てブリッジに向かった。
シーマがブリッジに到着するとコッセルが出迎える。
「ご苦労様ですシーマ様」
「で、どいつなんだい。新しく来た坊やは?」
言いながらブリッジを見まわすと誰が新人かは一目でわかった。
荒くれ者ぞろいの乗組員の中で一人、初々しい少年とってもいい年頃の男がいたからだ。
扇子をもてあそびながら少年に近づいて行った。
「坊やが新しいうちの乗組員かい?」
シーマが声をかけた。
「……はっ!ツカサ・アラヤです!よろしくお願いします」
ツカサは現れた自分の上官が以外にもいかめしい男ではなく女性だということに驚き、またその美しさに見惚れてしまい返事が遅れてしまった。
「そうかい。まぁ死なないようにせいぜいがんばるがいいさ。コッセル!坊やを部屋に案内してやりな」
言って立ち去ろうとしたシーマにツカサが声をかけた。

24 :通常の名無しさんの3倍:04/06/09 23:44 ID:???
「お待ち下さい、シーマ中佐!」
「なんだい坊や?これ以上話す事はないはずだよ」
「坊やではありません!短い期間の教育しか受けていませんが一人前のジオン軍人です。坊やと呼ぶのはお止め下さい」
ツカサは胸を張って声をあげて少しでも軍人らしくあろうとまっすぐなまなざしでシーマを見ている。
ブリッジにいた人間はほぼ全員が、シーマ様に口答えしやがってなにも着任そうそう痛い目を見ることもないだろうにと考え、新米兵士がどんな目にあうのか想像して思わず同情した。
しかし、シーマの反応は乗組員の予想に反した。
「ふふっ、そりゃすまなかったねぇ。でもそんな態度をとってるうちはまだまだ坊やってことさね」
軽く笑ってブリッジを出て行ってしまった。
「おい、こいつを部屋に案内してやれ」
「へい」
コッセルが部下の一人に命令した。
ツカサは男に促されると荷物を持ってブリッジを出ていった。
「おい、新入りやるじゃねぇか。いきなりシーマ様に口答えするとはよ」
ブリッジを出たとたん男がツカサに話しかけてくる。
「口答えなんてしていません。当たり前のことを言っただけです」
「へっ、口のへらねぇガキだぜ」
男はツカサの言葉を鼻で笑った。
「なんでまたお前みたいなくそ真面目なガキがよりにもよってこのシーマ艦隊に配属されちまったんだろうな」
「命令ですから。それにシーマ艦隊ではなく突撃機動軍海兵隊です」
「ま、そのうちてめぇもここにやり方になれるだろうよ。ほれ、ここがてめぇの部屋だ。三十分後にブリーフィングルームに集合しろ、今回の作戦が説明されるからよ。」
ピシリと敬礼してツカサが返事をする。
「了解しました」
「おうよ」
ツカサとは対照的にだらしなく手をぷらぷらと振っただけで男は去ろうとした。
が、それをツカサが引き止めた。
「ちょっと待ってください」
「ん?なんだ?」
「ガキではありません。ツカサ・アラヤです」
一瞬、呆然とした男だがにやりと笑うと、
「わかったよ、クソガキ」
と言って去っていった。
ツカサは部屋に荷物を降ろして備え付けのベッドに寝転がった。
すると、思わず大きな溜息が出た。
祖国を守るという希望に燃えてやってきたものの配属先の人間はみなまっとうな軍人には見えない、どちらかというと海賊とでも言った方がよい人間ばかりだった。
特にあの艦長だ。
いきなり坊や扱いされてしまった。
美しさに見惚れてしまっただけに余計に腹が立つ。
あんなに綺麗なのに妙にはすっぱな口の聞き方でまるで女海賊だ。
せっかく父親に反発して軍人になったのにこんなところに配属されるとは……、ツカサは自分が海賊の一味になった気分になって絶望的な気持ちになった。


25 :通常の名無しさんの3倍:04/06/09 23:45 ID:???
「お待ち下さい、シーマ中佐!」
「なんだい坊や?これ以上話す事はないはずだよ」
「坊やではありません!短い期間の教育しか受けていませんが一人前のジオン軍人です。坊やと呼ぶのはお止め下さい」
ツカサは胸を張って声をあげて少しでも軍人らしくあろうとまっすぐなまなざしでシーマを見ている。
ブリッジにいた人間はほぼ全員が、シーマ様に口答えしやがってなにも着任そうそう痛い目を見ることもないだろうにと考え、新米兵士がどんな目にあうのか想像して思わず同情した。
しかし、シーマの反応は乗組員の予想に反した。
「ふふっ、そりゃすまなかったねぇ。でもそんな態度をとってるうちはまだまだ坊やってことさね」
軽く笑ってブリッジを出て行ってしまった。
「おい、こいつを部屋に案内してやれ」
「へい」
コッセルが部下の一人に命令した。
ツカサは男に促されると荷物を持ってブリッジを出ていった。
「おい、新入りやるじゃねぇか。いきなりシーマ様に口答えするとはよ」
ブリッジを出たとたん男がツカサに話しかけてくる。
「口答えなんてしていません。当たり前のことを言っただけです」
「へっ、口のへらねぇガキだぜ」
男はツカサの言葉を鼻で笑った。
「なんでまたお前みたいなくそ真面目なガキがよりにもよってこのシーマ艦隊に配属されちまったんだろうな」
「命令ですから。それにシーマ艦隊ではなく突撃機動軍海兵隊です」
「ま、そのうちてめぇもここにやり方になれるだろうよ。ほれ、ここがてめぇの部屋だ。三十分後にブリーフィングルームに集合しろ、今回の作戦が説明されるからよ。」
ピシリと敬礼してツカサが返事をする。
「了解しました」
「おうよ」
ツカサとは対照的にだらしなく手をぷらぷらと振っただけで男は去ろうとした。
が、それをツカサが引き止めた。
「ちょっと待ってください」
「ん?なんだ?」
「ガキではありません。ツカサ・アラヤです」
一瞬、呆然とした男だがにやりと笑うと、
「わかったよ、クソガキ」
と言って去っていった。
ツカサは部屋に荷物を降ろして備え付けのベッドに寝転がった。
すると、思わず大きな溜息が出た。
祖国を守るという希望に燃えてやってきたものの配属先の人間はみなまっとうな軍人には見えない、どちらかというと海賊とでも言った方がよい人間ばかりだった。
特にあの艦長だ。
いきなり坊や扱いされてしまった。
美しさに見惚れてしまっただけに余計に腹が立つ。
あんなに綺麗なのに妙にはすっぱな口の聞き方でまるで女海賊だ。
せっかく父親に反発して軍人になったのにこんなところに配属されるとは……、ツカサは自分が海賊の一味になった気分になって絶望的な気持ちになった。


26 :通常の名無しさんの3倍:04/06/09 23:48 ID:???
重なったすまん
てか見てる奴いるのか

27 :通常の名無しさんの3倍:04/06/10 01:58 ID:???
うちが今読んだよ
【2さね】に惹かれて来ただけなんだけど…
とりあえず続きお願いします。


28 :これ書いたひとほんと感謝:04/06/10 02:17 ID:???
一方その頃、シーマは自室のソファーにしどけなく寝そべっていた。
手にした扇子をゆっくりと動かしている。
「なかなか面白い坊やが入ってきたじゃないか……かわいい顔して悪名高いアタシにいきなり口答えするなんてねぇ。フフッ」
シーマは軽く笑うと目を閉じた。
新入りの使命感に燃えたまっすぐな瞳がシーマを指すように見つめていたのを思い出す。
自分もあんな頃があったのだろうか、ぼんやりと考えてみたもののあの事件の実行犯である今の自分には関係ないことだと思いなおす。
「とは言え、あんな坊やまでが戦線に投入されるようじゃジオンもいよいよ危ないねぇ」
シーマの顔が一人の女から艦隊指揮官の顔に変わった。
ツカサは一人になると荷物の整理を始めた、といっても衣類と少々の身の回りの品だけなのですぐに終わった。
一息つきながら時計を見るともうブリーフィングルームに向かわないと間に合わない時間だったのでツカサは慌てて部屋を出た。
すると先ほどのブリッジの一件が伝わっているのか、すれ違う人間すべてにじろじろと見られてしまう。
中には、
「よお、新入り。シーマ様に逆らうと後が怖いぜ」
なとど声をかけて背中を叩いていくものもいた。
海兵達の手荒い歓迎を受けつつツカサはブリーフィングルームに入った。
そこでもジロジロと好奇の視線を向けられ居心地の悪い思いで椅子に座って説明の開始を待っていた。
開始時間になると同時にシーマがコッセルを引きつれて部屋に入ってきた。
シーマはジオン軍正式のマントではなく、おそらく私物であろう奇妙な形のマントを肩に軽く引っ掛けただけという軍人らしからぬ格好だったがそれがやけにしっくりきていてシーマの魅力を際立たせていた。
知らず見つめてしまっていたツカサはそのことに気付くとあんなだらしない格好に見とれてしまった自分に対して少し腹が立った。
ツカサがそんなことを思っているうちにシーマは巨大なディスプレイの前に立っていた。
シーマは座席を見渡すと声をあげた。
「いいかい!今回の作戦はここの連邦の前線基地を攻める。アタシ等は真っ先に基地を強襲し、砲台を片っ端から叩き潰して基地を占拠する。その際白兵戦の可能性もあるから覚悟しとくんだ、いいね。それじゃ細かい部分を説明しようかね」
シーマが手を振るとディスプレイに攻撃目標周辺の宙海図が表示される。
画面をときおり扇子で画面を指しながらシーマはテキパキと作戦を伝えていく。
数十分後、作戦説明が終わった。
「作戦開始は12時間後だ。なにか質問のあるヤツはいるかい?」
シーマがディスプレイを指すのに使っていた扇子をゆっくり開くとピシャリと閉じた。
兵士達は誰も質問しない。
いつもどうりに作戦会議が終わろうとしたとき、
「はい!」
ツカサが手を上げた。
周囲の兵士からは少々ざわめきがもれたが新米兵士が一体何を言うのかと奇妙な期待感が高まっていた。
「ん?あんたは確か新入りの坊やか……なんだい?」
シーマが興味津々といった風に問い掛ける。
「はっ!本当に艦長自らもビルスーツで出られるのですか?」
確かにシーマは先ほどの作戦説明で自分がモビルスーツ隊を率いると言っていた。
普通、艦長は旗艦にいて全体を指揮するはずだ。
ツカサの疑問も当然と言えるかもしれない。
しかし、ツカサの発言はシーマ艦隊がどんなものかということをまったく理解していなかった証拠といえる。
室内に遠慮ない馬鹿笑いが響き渡る。
ツカサはなぜ自分が笑われるのかさっぱりわからなかった。
「お黙り!」
喧騒の中シーマの声が響く、それほど大きな声ではなかったがよくとおる声だった。
すると笑い声はぴたりとおさまり全員がシーマに注目した。
集中する視線の中、シーマはつかつかとツカサの方にやってくると妖艶な流し目で見つめた。
間近で見つめられてどぎまぎしているツカサの顎にシーマの人差し指がかかる。
「あたしの心配をしてくれるのはありがたいんだけどねぇ……アタシはあんたに心配されるほど弱くないんだよ……ボ・ウ・ヤ」
艶っぽい声がツカサの耳をしびれさせる。
「わかったら坊やは黙ってな!それじゃあ作戦開始まで待機!!」
態度を豹変させたシーマの言葉がピシャリとツカサに叩きつけられた。
そしてそのまま部屋を出ていってしまった。


29 :自分にも文才があれば:04/06/10 02:22 ID:???
パシュッというブリーフィングルームの扉が閉まる音を後ろで聞くとシーマはつぶやいた。
「ほんとに面白いぼうやだねぇ、からかいがいがありそうだ……。つまらない任務だと思っていたが面白いおもちゃができたもんだよ」
舌なめずりをする猫のような表情でシーマは満面の笑みを浮かべた。
シーマが出ていったとたん部屋は爆笑の嵐となった。
ぎゃはは、だとか、あーっはっはといった笑い声がいたるところで聞こえる。
「艦長に口答えしたって話しはホントだったのか、ぎゃっはっはっ」
「シーマ様の心配をするなんざ百年はええよ。おかしすぎて腹が痛くなってきやがった」
あまりに馬鹿にされるのに耐えかねたツカサは怒鳴り声をあげた。
「なにがおかしいんですか!艦長が前線に出るなんて常識はずれもいいとこでしょう!?」
「あの赤い彗星のシャアだって艦長なのにモビルスーツに乗ってるぜ」
周りの兵が言い返す。
「そ、それはそうですが……」
「それにな、艦長はパーソナルカラーを許されるほどのパイロットなんだぜ。白い悪魔が相手でも落とされねぇよ」
「そうとも!戦場に出たこともねぇガキはてめえが落とされねぇよう心配してな」
あまりの馬鹿騒ぎにコッセルが止めに入った。
「それくらいにしといてやれ。それとな新入り、このシーマ艦隊に常識は通用しないってことを覚えとくんだな」
十二時間後、ツカサはハンガーにいた。
自分に与えられたモビルスーツ・ゲルググMの前に緊張した面持ちで見つめている。
「どうした新入り。びびってんのか?」
整備兵が声をかけてきた。
「びびってなんかいません。違うことを考えて……」
ツカサを無視して整備兵はしゃべりつづけている。
「いるんだよな、コクピットをゲロまみれにしちまうヤツがよぉ。
 下はオムツがあるからいいけど上はそうはいかねぇからな。
 ヘルメットかぶったまま吐いちまって、てめぇのゲロで溺れそうになってあわくって
 ヘルメットはずすもんだからそこら中にゲロぶちまけちまうヤツがいるんだよ。
 掃除するほうの身にもなれってんだ」
「自分はそんな臆病者ではありません」
「違うんだよ、初陣ってヤツはな。で、何を考えてたんだよ」
ツカサの言葉を聞いていなかったわけではないようだ。
整備兵に促されてツカサは口を開いた。
「艦長自ら前線に出るということについてです。そんなことをしてはあまりに危険ではないかと……。それに、艦長が全体を見ないと言うことは作戦行動に支障をきたすのでは?」
それを聞いた整備兵があきれ返った顔で答える。
「てめぇの頭はほんとにカチカチだな」
「普通のことを言っているだけです。艦隊運用はどうなるんです」
「事前にシーマ様がコッセルさんに運用の仕方を伝えとくんだ」
「そんな無茶な!」
「シーマ様の戦術家としての力はかなりのもんだぜ。ほとんどの戦闘はあの人の言った通りに進むからな。だから別に無茶じゃねぇ」
「でも予想外のことも起こるでしょう!」
「そんときはコッセルさんの出番だ。顔に似合わねぇがなんで艦長にならねぇのかが不思議なくらいの戦術家だ」
「そんなこと職務放棄じゃないですか!」
「あのな……シーマ様の艦隊運用はそりゃ見事なもんだ、だてに女ながら艦隊を任されちゃいねぇ。普段はキチンと艦長席で艦隊を指揮してるよ。でもな、今回は事情が違う」
「何が違うんです?」
「鈍いやつだな。てめぇがいるじゃねぇか」
ばしっとツカサの頭が整備兵のごつい手で叩かれる。
「新兵がいるから自分が出張って死なねぇように面倒見てくださるんだよ」
「そんな!一兵卒の為にわざわざ艦長が出撃するなんて……」
「新入りをいきなり死なせねぇようにわざわざ出張ってくださってるんだよ」
「でも!艦長がわざわざ新兵の為にそこまで……」
「あの人はなんだかんだで面倒見がいいんだよ。なんつーかわかりにくいかもしれねぇけどよ、部下にはやさしいんだよ」
「だからと言って艦長が……そんなこと」
「あのよぉ、勘違いしてる様だから言ってやるけど、いい艦長ってのはケツで椅子暖めてる艦長じゃねぇ。
 部下を無駄死になせない艦長なんだぜ。戦争やってんだから人は絶対に死ぬ、それを少しでも減らすのがおエライさんの仕事なのさ」
ツカサはなにも言えなくなって黙りこんでしまった。
「ま、はやく一人前になって死なねぇように頑張れってこったな」
黙ってしまったツカサに気を使ってか整備兵がツカサの肩を軽く叩いた。
そのときハンガーに鋭い声が響き渡った。
「準備はいいかい!」
シーマがパイロットスーツに身を包んでやって来たのだ。

30 :誰か教えてください:04/06/10 02:36 ID:???
ヘルメットはまだかぶらずに小脇に抱えているため精力的な瞳の輝きが離れていてもわかる。
美しくゆれていた艶やかな髪を今は纏めて結んでいる。
ぴっちりしたパイロットスーツが体のラインを嫌でも浮き上がらせる。
豊かな胸、引き締まった腰、見事なラインのお尻、大人の女性の魅力をあらわにしたその姿は闘いの女神の様だった。
ツカサはこれほど美しいパイロットを見たことがなかった。
ハンガーにいた全員の目がツカサと同じようにシーマに集中する。
美しさだけではなく人を注目させるカリスマ性というものが確かにシーマにはあった。
「いつでも出られます!」
「よし!各自モビルスーツに乗りこみな!ご馳走を食べに行くよ!!」
「おう!」
見事に部下の士気を高めたシーマは自らもモビルスーツに乗りこもうとパーソナルカラーのパープルとイエローブラウンで美しく彩られた機体に向かう。
が、シーマとゲルググMの間にツカサが入ってくる。
「なんだ?あのガキいつの間に!?出撃前のシーマ様になんのようだ」
先ほどの整備兵が舌打ちする。
「なんのようだい?」
通せんぼをする様にやって来たツカサを抱きかかえる様に受け止めてやりながらシーマが問い掛けた。
「艦長が出撃されるのは自分のためだと聞きました。自分は戦場に出るのは初めてですが一人前です、艦長はブリッジにお戻り下さい」
次の瞬間ハンガーにパシッという音が響いた。
頬を張られた反動でシーマのゲルググMのほうに流されるツカサを追いかけてシーマが飛んだ。
「坊やが生意気言ってんじゃないよ!思いあがりもいいかげんにしな!訓練だけで一人前を気取られちゃこっちが迷惑なのさ!!わかったらさっさと自分の機体に乗りこみな!」
そのままツカサのゲルググのほうにツカサを押しやって、さっさと自分のコクピットに入ってしまった。
ハンガーに先ほどの整備兵の怒鳴り声が響く。
「馬鹿野郎!!もう時間がきてんだよ!さっさと乗りこめ!!」
その声に促されてツカサはぼんやりとした頭でゲルググMに乗りこんだ。
シートに座ると徐々に頭がはっきりとしてくる。
「とりあえず処罰とかは後に考えよう。今は作戦を成功させることだけ考えるんだ」
頭を何度か振って無理矢理に気持ちを切り替える。
スピーカーからオペレーターの声が聞こえる。
「作戦開始!各モビルスーツ隊は順次発進せよ!!」
リリーマルレーンから次々とモビルスーツが射出されていく。
「ツカサ・アラヤ出ます!」
戦艦から宇宙に出るとツカサはひどく恐ろしい気持ちになった。
「なんだ?こんなこと訓練でもやってきたはずなのに。これが実戦なのか?まだ敵も見えないのに?」
初陣は違う。
整備兵の言葉がいまさらながら思い出される。
「自分はできるはずだ!」
言い聞かせてレバーを握りなおす。
「坊やっ!遅れるんじゃないよ!怖くなったならそのまま帰るんだね!」
スピーカーからシーマの声が聞こえた。
気がつくと自分の部隊から少し離されている。
「大丈夫です。やれます!」
スピーカーに怒鳴ってから、思っていたよりも大きな声を出してしまったことに気づく。
「だったらはぐれないようについて来な!遊びでやってるんじゃないんだよ!」
その言葉が終わらないうちに別の兵の声が聞こえた。
「見えましたぜ!」
声に反応してモニターを見ると連邦の基地が見える。
「いいかい!上手くやるんだよっ」
シーマの声が部隊に流れると一斉に攻撃が始まった
シーマ艦隊の一方的な攻撃によって基地が半壊した頃、ようやく連邦のモビルスーツの姿が見え出した。
「どうだっ!立派にやれてるじゃないか!」
コクピットにツカサの叫び声が鳴り響く。


31 :通常の名無しさんの3倍:04/06/10 02:40 ID:???
いたるところで爆発が起こっている基地に追い討ちをかけるようにツカサのゲルググMからビームが放たれた。
着弾点に新たな爆発が起こる。
すると爆風に紛れて二機のジムが飛び出してきた。
一機は爆発に巻き込まれてそのまま四散してしまったが、残った一機がツカサの方に猛スピードで接近してくる。
「きっ来たっ!」
ジムがビームスプレーガンを乱射しながら突っ込んでくる。
「う……うわっ!!」
ツカサは機体を動かし、なんとかかわす。
「反撃しないとっ!」
ビームライフルの銃口をジムに向けようとしたがジムは巧みに機体を操って狙いを定めさせない。
「ちくしょう!なんだ!」
やむなくあてずっぽうで数発撃ってみるもののかすりもしない。
「だめだ!」
機体の表面がかわしきれなかったスプレーガンのエネルギーでゆがんでいく。
それと同時に連邦とジオン、二つのモビルスーツの距離が縮んでいく。
「もう白兵戦?!」
ツカサは慌ててビームサーベルを引き抜いた。
ジムがビームサーベルを背中から取り出しながらその動きと同時に斬りつけてくる。
なんとか一撃目を防ぎ反撃に移ろうとしたとき、機体に衝撃がはしった。
「なんで!?」
慌ててモニターでチェックするとジムが胴体を蹴りつけていた。
「そんなことを?!」
慌てて体勢を立て直すものの間髪いれずに再びジムが斬りつけてくる。
「今度はっ!」
ツカサは機体を傾けて迫り来るビームサーベルをかわし、手にしたビームサーベルで目の前をなぎ払う。
しかしあっさりとかわされてしまった。
その隙を逃さずジムが反撃に出ようとする。
ツカサは手にしたままのビームライフルを投げつけてなんとか距離をとった。
二機のモビルスーツが絡まるようにして宇宙空間を飛ぶ。
「うおぉぉぉ!!」
雄叫びをあげながらゲルググMが斬りかかった。
が、またもやかわされてしまう。
ジムの反撃をかわそうとツカサがバーニアをふかして後ろに下がろうとした瞬間。
ゴッ!
鈍い音をたててゲルググMが何かにぶつかった。
モニターを見ると連邦軍の基地の破片が背後に浮かんでいる。
それにぶち当たったのだ。
目の前のジムに夢中になって気付かなかったのだ。
相手の動きが止まったのを幸いとジムがビームサーベルを振り下ろす。
「ち……くしょぉぉおお!」
ツカサは声を枯らしながら何とかしようと気力を振り絞る。
必死に機体を操る。
ゲルググMの足で迫り来るジムを蹴り飛ばした。
先ほどの自分と同じことをやるとは思わなかったのかジムのバランスが崩れる。
そのまま機体ごとぶつかるようにビームサーベルを突き出して追いかけていく。
ズッ!
鉄の巨人に穴が穿たれた。
二つの機影が一つになり、また二つに分かれる。
ジムが轟音をあげて爆発して散っていく。
「い……生きてる。や、やった」
荒く息をつきながらツカサがコクピットで呟いた。

32 :通常の名無しさんの3倍:04/06/10 02:45 ID:???
荒く息をつきながらツカサがコクピットで呟いた。
気がつくと全身から汗が噴き出してびしょ濡れになっている。
「……これが……実戦……。がっ!!」
突然機体が爆発し、ゲルググMの右足がちぎれ飛んだ。
「なんだ!?」
レーダーを見ると背後にボールが接近していたのに気付く。
「また気付けなかった!」
なんとか機体を反転させ反撃しようとするが間に合わないのがわかる。
再度の砲撃を受け右腕が爆発した。
「こんなところで!!」
絶望がツカサを覆い隠した。
ボッ!
目の前のボールがこちらに攻撃せずに爆発している。
「なんだ!?」
「間に合ったようだねぇ」
聞き覚えのある声がコクピットに聞こえる。
ボールがいた空間の上にパープルとイエローブラウンに彩られた機体が浮かんでいた。
「……艦長」
スクリーンの一つにシーマの顔が映る。
「初めてにしてはよくやったほうさね。機体は大丈夫かい?」
「まだなんとか動きます」
シーマはツカサの機体の様子をチェックしていたが
「その様子じゃエンジンは無事だから爆発はしないだろうさ。先に帰投して休んでな」
「しかし、作戦は……」
「そのざまで何ができるんだい!これは命令なんだよ!!」
シーマの顔がヘルメットのバイザーのを跳ね上げて怒鳴った。
「は、はっ!了解……しました」
くやしさで口篭もりながらツカサは返事を返す。
返事を聞くとシーマは通信を切り、再び戦場に戻っていった。
それを背にツカサはリリーマルレーンに向かった。
そしてコクピットの中で独り、肩を震わせていた。
「こ……こんなざまで自分は一人前のつもりで……」
ツカサは出撃前にシーマに言った言葉を思い出し情けなさでいっぱいだった。


中破したゲルググMがリリーマルレーンに着艦しハンガーに入ると機体に整備兵が群がってきた。
ツカサはハッチを開けコクピットから飛び立とうとした。
が、体が言うことを聞かずに動かない。
なんとかしようとごそごそしていると整備兵が二人がかりで引き上げてくれた。
「あ、ありがとうございます」
礼を言って床に立とうとするものの、そのままヨロヨロとへたり込んでしまう。
「よぉ。なんとか無事帰ってきたみたいだな」
見上げると出発前に話した整備兵が見下ろしている。
「どこが無事なんです?機体はぼろぼろです……」
「パイロットが生きてりゃいいんだよ、それが無事ってこった」
半壊したゲルググMを見上げてツカサが言う。
「これで無事なんて自分にはとても……」
「ま、新人にしちゃあよくやったよ。生きて帰ってくりゃあよ、次で頑張るチャンスはあるんだからよ」
「次があればいいのですが……」
その言葉で出撃前のシーマとツカサのやり取りを思い出したのか整備兵が苦い顔になった。
「……確かにな。とにかく俺は修理にかかるとするよ。てめぇは上手い言い訳でも考えるこったな」
軽くツカサの頭を叩くと整備兵は部下に指示を出し始めた。
「おい!とりあえず戦闘データだけはバックアップしっかり取っとけよ!あとぶっ壊れた手と足は付け根ごと取り外すからな!さっさと準備しろ!!」
脱力したままハンガーの壁にもたれてぼんやりと作業の様子を眺めながらツカサは初出撃のことを思い出し、悔しさと情けなさで胸が一杯になった。


33 :通常の名無しさんの3倍:04/06/10 02:51 ID:???
そうこうしているうちに連邦軍の基地を占領しモビルスーツ部隊が帰還してきた。
パーソナルカラーで塗り分けられた機体が真っ先に着艦し機体をハンガーに収める。
シーマはハッチを開けると、豹のようにしなやかな動きでコクピットから勢いよく飛び出した。
ヘルメットをはずすと押さえつけられていたシーマの濃緑の髪の毛が解放され、ふわりと広がっていく。
軽く頭を振ってうっとおしそうに顔にかかった髪の毛をはらっている様子はとても数分前まで命のやり取りをしていたとは思えない余裕と色気があった。
しばらくの間、宙に浮かびながらシーマはハンガーの様子を眺めていた。
そのうち部下の仕事ぶりに満足したのか出口へ向かって床をけった。
が、その途中でシーマは壁際でへたり込んでいるツカサを目の端に捉えた。
一瞬迷ったシーマだったが負けん気の強い坊やがどうなっているのか知りたい、という欲求に勝てずにツカサに向かってくるりと方向転換をした。
音を立てずに優雅に着地するといまだにへたり込んでいるツカサを見下ろした。
シーマの顔はまだ戦闘の興奮が冷めないのか少し紅潮して艶かしく見える。
ツカサは惚けた顔で香るようなシーマの美貌を見上げてしまった。
しばらく見詰め合っていたがシーマがコツンとツカサのヘルメットを小突いた。
「坊や、いつまで座ってるつもりだい?」
「失礼しました。い、今立ちます」
挑発するように言われてツカサは手すりを掴みなんとか立ち上がった。
しかし立ち上がったもののふらふらと足元が定まらない。
「自分は……うぬぼれていました。申し訳ありません、いかなる処分も覚悟しています」
ツカサがよろけながら頭を下げた。
シーマの顔を見ると今まで張っていた気が緩んだのか、こらえていた悔し涙が一粒ヘルメットの中に零れ落ちた。
その様子を見てシーマが目を細める。
「反省してる様だねぇ」
「はい。自分は思いあがっていました。あれで一人前とはとても言えません」
顔を上げたツカサの目は潤んでいたが泣き顔ではなかった。
いまさらではあるがすこしでもマシに思われたいというツカサの意地だった。
シーマは潤んだ瞳に気付いたがそれにはなにも言わなかった。
「とりあえずヘルメットぐらい取ったらどうだい?」
「し、失礼しました!」
シーマに言われてなんとなく感じていた息苦しさの原因に気付き、ツカサは慌ててヘルメットを脱いだ。
「おーい!新入り、きみやるじゃないか!いきなりエースを堕としてるぞぉ!」
突然、場違いな声が飛びこんできた。
若いつなぎ姿の男が呑気に手を振りながらこちらにやってくる。
「きみの戦闘データ見てたらさ、びっくりしたよ。ほら、ここ見てみなよ」
男が手にしたノートパソコンのモニターには右肩に無数の撃墜マークが、左肩にはカウボーイハットをモチーフにしたエンブレムが刻まれたジムがビームサーベルを振りかぶった格好で映っていた。
確かにパーソナルマークをペイントできるほどの機体ならエースと呼んで差し支えないだろう。
「ほんとだ……。無我夢中でとても気付かなかった……」
ツカサは感動した面持ちで食い入る様に画面を見ている。
「初めてでよくお前こんな相手に勝てたな!ほら、ここのとこなんか……」
そこまで言って男はようやく目の前にシーマがいることに気付いた。
「こ、これは艦長!突然失礼しました!」
慌てて敬礼してばつが悪そうにしている。
「どれ、アタシにも見せてもらえるかい?」
「どっどうぞ!」
男は物凄い勢いでシーマに向かってノートパソコンを差し出した。


34 :通常の名無しさんの3倍:04/06/10 02:57 ID:???
シーマはときおり、へぇ、ふぅん、などと洩らしながらじっとモニターを見ている。
ジムとの戦闘の一部始終を見終わって顔を上げたシーマはなにか悪戯を思いついた子供のような陽気な顔だった。
そのまま反応をうかがっている若い整備兵とツカサを見まわすとツカサをぐいっと引っ張り寄せた。
そのままツカサの唇に自分の唇を合わせる。
それはキスというより一瞬触れただけといったほうが正しいものだったがツカサはもとより、周りにいた整備兵、オペレーター、パイロットの度肝を抜いた。
その場にいた全員が出撃前のいざこざを知っていたので、シーマがツカサの方に向かったときからひそかにハンガー中の注目の的だったのだ。
なにが起こるのか期待に胸を膨らませていた観客達だったがまさかこんな展開になるとは夢にも思っていなかった。
その影響は大きく一機のモビルスーツが着艦に失敗し転倒したほどだった。
「ん」
渦中の人物は自分のしたことに気付いているのかいないのか、艶かしい吐息を洩らした。
「ボウヤだってことが自分でわかったようだから逆らったことは大目にみといたげるよ。今のは初めての出撃で死ぬどころか敵のエースを堕としたボウヤへのアタシからのご褒美さ。もっとすごいご褒美が欲しけりゃもっと頑張るんだね」
ツカサの頬をスッと撫でると、満足したようにハンガーを出て行ってしまった。
「かっ、からかわないで下さい!!」
数秒遅れてツカサがようやく叫んだものの、すでにシーマはいない。
後には固まった人々だけが残された。
翌日、ジオン軍補給基地に帰還したリリーマルレーンの艦内はちょっとしたお祭り騒ぎだった。
話題の中心はもちろんシーマの行動である。
「たんにからかっただけだ」
「実は若い少年が好きなんだ」
「あの新入りは実はギレン様の隠し子で玉の輿を……」
「俺がエースを落としたらご褒美くれるのかなぁ?」
「あれはカモフラージュでコッセルの野郎とできてる」
「いやいや、本当はアサクラと……」
「ここだけの話、キシリア様に手篭めに」
「白狼と二人でいるのを見た」
「シン・マツナガって結婚してんじゃねぇの?」
「あれだ、むくわれねぇ恋。これだな」
「もっとすごいご褒美ってどんなんだ?」
様々な話題が艦のいたるところでかわされた。
当事者の一人であるシーマには誰も事情を聞くことなどできない。
結果、もう一方であるツカサに好奇の視線が寄せられる。
当のツカサは食堂で食事をしていたが初日をはるかに越える視線とちょっかいを受けていた。
「よう、お気に入り。今度飯でもおごってくれよ」
多くはこの程度の軽いからかいだったが中には、
「……よくもよくもシーマ様に……!戦闘中は背中に気を付けな!!」
血走った目で今にも殴りかかってきそうな兵もいた。

くそっ!なんでこんなことに!!
自分は何もしていないのに、一方的に……。
ツカサはつい、一瞬触れただけのシーマの唇の感触を思い出しぼんやりしてしまった。
それに気付いて慌てて食事の方に意識を戻す。
「やあ。調子はどうだい」
トレーを持った男がツカサの隣に腰を下ろした。
目をやると昨日ツカサの戦闘データを持ってきた『事件』の直接の原因をつくった男だった。
「なんだか人気者だね」
呑気な言葉にツカサは目の前の男を絞め殺してやりたくなった。
殺気立ったツカサの目をどう勘違いしたのか男は自己紹介を始めた。
「ああ、誰だよって顔してるね。僕は整備班のロミオ・フリーマン。ロミオでいいよ」


35 :通常の名無しさんの3倍:04/06/10 03:15 ID:???
これなら作者にことわって別の所にまとめてリンクはったほうがよかったね
今気づいたよ 続きどうしよ

36 :通常の名無しさんの3倍:04/06/10 04:10 ID:???
最後までやれ!話はそれからだ

37 :通常の名無しさんの3倍:04/06/10 09:05 ID:???
ついにシーマスレにもSSが・・・・今後も期待

38 :通常の名無しさんの3倍:04/06/10 14:59 ID:???
これは前スレでSS書きの人が書いてくれたのをコピーしてるだけです
>>21がマジでどっかいっちゃったので私がかってに貼ってるだけ

39 :通常の名無しさんの3倍:04/06/10 16:57 ID:???
21は最後の仕事としてガトースレをあげていったようだ


40 :通常の名無しさんの3倍:04/06/10 17:06 ID:???
 ( 廃れたスレに救世主が!
      _
    //レ
   ∠/ ・!ノ
  rヘ、!・ <! | < ようかんマン参上!!
  ヽ」|  /
   |__j/U
    U


41 :1717:04/06/10 17:17 ID:???
ウザッてー! /   / 、_,  、_从 |           ゚_    ,、-
          //l/ / ィ;;;;r  、__!| l|ノ           l」 ,ィ'´
         イ | l|イ! ゙ー' , l;;;j川l       _,、- '"´|   /:::|
         !l川 ノ| " r┐ "川 _,、- ''"´      l /:::::::!
           ノVl|ハト、_  ー'  ノノノ|         |/::::::::::|
                ノノ三彡'´⌒ヽ |         l:::::::::::::|
           /  イ __    | |          |:::::::::::::|_,、-''"´  ぉぅ… ぁぁぁぁ…
           _く○___,ノr-‐ 、`ヽ_,ノ |       _,、-‐''"!:::::::::::/
       r'´ /     ( rー¬、_,ノ|  |_,、- ''"´    。:::::::::/
      ⊂| /     `'l    \|   \       + :::::::::/
       У /      ヽ、   \    \    ●/::::::::/       ,ィ
       / /        `'ー--<    \  "∧:::::/ 、____,ノ !


42 :邪魔者がいなくなったので続き:04/06/10 18:02 ID:???
黙ったままのツカサが気にならないのかそのままぺらぺらと喋りつづける。
「すごいね、きみ。いきなりキスされちゃうなんて。僕もこの艦に長いこといるけどあんなの初めてだよ」
その言葉で周囲のざわめきがおさまった。
どうやらツカサとロミオの会話を食堂中が聞いていたらしい。
「あれだね。シーマ様に気に入られたみたいで羨ましいよ」
「自分は迷惑しています。こんな騒ぎになって」
迷惑という言葉に食堂の一部がざわついた
「まぁ目立てていいんじゃない?いきなり有名人じゃないか。この調子で行けばきみにもすぐ二つ名がつくよ」
「どんなです?」
ツカサはエースを堕としたことを思いだし、少し期待して聞いてみた。
「そうだな……稚児のツカサとか」
「やめてください!!自分は真剣にジオンを守ろうとしているのです」
「それで迷惑か?」
背後から声がした。
ツカサとロミオが振り向くとそこには見るからに海兵といった風情の大男が立っていた。
「はい。あんな人をおもちゃにするようなこと……」
ツカサの言葉はそこで途切れた。
大男がツカサの顔面にきついストレートをいれたのだ。
「い、いきなり何をするんです!!」
「うるせぇ!何が迷惑だ!!どんだけ羨ましがってるやつがいると思ってんだ!ぶっ殺してやる!!」
わめき散らすとツカサに飛びかかってきた。
ツカサも一方的に殴られてばかりいない、全力で反撃する。
そうこうするうちに食堂中を巻きこんだ大騒ぎになってしまった。
やがて士官が騒ぎを聞きつけ騒ぎは治まったものの食堂は散々なありさまになってしまった。
もちろんツカサの顔にも綺麗なあざがいくつもできていた。
「シーマ様。いたずらは程ほどにしてくだせぇ」
咎めるようなコッセルの声が艦長室に響いた。
「……なんのことだい?」
きょとんとした顔でシーマが返事をする。
純粋になんのことか分かっていないらしい。
その様子を見るとシーマの耳に艦内の馬鹿騒ぎは届いていないようだった。
シーマは虎の毛皮が敷かれたソファーに寝転んでキセルをもてあそんでいたが、体を起こすとコッセルに顔を向けた。
「例の新入りに対するお戯れの一件でさぁ」
その言葉でなんの事か気付いたシーマは生返事を返す。
「あぁ、そのことかい。別にたいしたことはしてないじゃないか、誰にも迷惑はかけちゃいないよ」
無自覚にも程がある発言にコッセルの元から険しい顔がますます険しくなった。
「迷惑もいいとこで。それが原因で今日食堂で大乱闘がありました」
「なんでさ?あたしは軽くキスしただけだよ。それがなんで大乱闘になるのさ?」
「それに嫉妬した兵が新入りに喧嘩を吹っ掛けちまいまして、それを皮切りに……って具合で」
「へぇ……あたしもまんざらじゃないねぇ」
「ただでさえ血の気の多い連中なんだから余計な刺激を与えないで下せぇよ」
「……わかったよ」
気だるげなシーマの返事に潮時だと感じたのかコッセルは部屋を出ていった。
ドアの閉まる音を確認するとシーマは起こしていた体を再びソファーに投げ出した。
「まったくこの艦にはバカばっかりかい」
呆れかえってに呟くとキセルを咥え煙をくゆらせる。
「……あのボウヤ今どうしてるかねぇ?」


43 :1717thank you:04/06/10 18:08 ID:???
その夜ツカサは自室で喧嘩の手当てをしていた。
大乱闘の後、他の乗務員と共に医務室に行って治療を受けようとしたのだが担当医がシーマの大ファンだったため傷口に荒々しくオキシドールを押しつけられただけで医務室から追い出されてしまったのである。
同情した看護婦が包帯とバンソウコウをこっそり渡してくれたのでそれでなんとか体裁は整えた。
とは言うものの不慣れなため顔に貼られたバンソウコウはいびつにゆがみ、包帯にいたっては絡まっているといったほうがいいようなありさまだった。
「くそっ!」
一応の治療を終え、ツカサはベッドに寝転がって呟いた。
志に燃えてパイロットになったものの今は艦内で乱闘騒ぎを起こす始末。
こんなことが父に知れたら無理を押して入った軍を辞めさせられてしまう。
大手柄でも上げなければそれは時間の問題だろう。
しかし手柄を上げるといっても……。
前回の戦闘での自分を思い出して情けなくなる。
興奮して我を失ってあげくに機体を中破させてしまった。
このままではシーマにいつまでもボウヤ呼ばわりされてしまう。
少しでもはやく一人前になって汚名返上するためにもまずは訓練だ。
そう決心したツカサは痛む体を引き摺ってシミュレーションルームへ向かった。
時間が遅いためか廊下には人がほとんどいない。
そのことにツカサはほっとした。
兵がいれば間違いなくちょっかいをだされるからだ。
からかいぐらいならかまわないが昼間のような乱闘騒ぎになるのは避けたかった。
艦内の見取り図を手にしながらシミュレーションルームを目指す。
しばらくして目的地に到着した。
真っ暗な室内に顔だけ入れて覗き込むと機械のコントロールパネルだけがぼんやりと光っていた。
ツカサが足を踏み入れると室内の明りが自動的に灯る。
訓練学校時代によく使ったマシーンを見つけるとツカサはスイッチを入れて模擬コクピットに座った。
……ヴ……ン。
音をたててモニターに映像が映る。
画面がCGだということ意外はすべて本物のモビルスーツのコクピットと同じものだ。
ツカサは少し懐かしさを感じながら練習を始めた。

シミュレーションマシーンにスイッチが入る少し前。
シーマは艦長室で独り、酒を飲んでいた。
シャワーを浴びたばかりで髪の毛が少し濡れている。
酔っているせいか身につけているものはバスローブだけというあられもない格好でベッドに寝そべっていた。
寝返りをうつと前がはだけて少し気になったが酒の勢いを借りて無視することにした。
そのまましばらくぼんやりしていたが起きあがるとサイドテーブルにおいてあったグラスにワインを注ぎ足す。
一息に飲み干すと大きく息を吐く。
「……はぁ」
シーマは軽く酔った頭で考える。
なにかつまみが欲しい。
普段なら内線で誰か呼びつけるところだが今日はなんとなく気分が良い、自分でとりに行こう。
さすがにバスローブで出歩くのはまずいとわかるぐらいの判断力はあったので、手早く着替えると部屋を出た。
すれ違う乗員の敬礼を手を上げて返しながら食堂を目指していると珍しくシミュレーションルームに明りが点いている。
珍しいこともあるもんだねぇ、そう思いながら中を覗くと新入りのボウヤがマシーンに入る様子が見えた。
「頑張って早く一人前になって楽をさせておくれよ」
シーマは小さくエールを贈るとそのまま調理室へ行ってしまった。
料理長を叩き起こして作らせた料理を食べて満足したシーマは部屋に戻ろうと再びシミュレーションルームの前を通りかかった。
するとそこはまだ明るかった。
たしか先ほどここを通ってから今までで二時間は経っている。
なかなか頑張るじゃないか。
ねぎらいの一つもかけてやろうとシーマはツカサの入っているマシーンに近づいた。
シーマはあとどれくらいで出てくるのか、プログラム終了までの残り時間を見ようとドアの横のタイマーを覗きこんだ。
そのとき、ちょうど一つのプログラムが終了したのかツカサが中から顔を出した。
軽く汗をかいて疲れ切ったツカサとシーマが顔を向き合わす形になる。
ツカサの鼻先にワインの良い匂いが香った。
「シ、シーマ様!」


44 :通常の名無しさんの3倍:04/06/10 18:12 ID:???
「おや。ご苦労様」
慌てたのはツカサである。
なぜ目の前にシーマがいるのかまるでわからない。
それでもまたいたずらをされて他の乗員から手を出されない様に警戒して少し距離をとる。
それを目ざとく見つけたシーマは笑った。
「話は聞いたよ。なんだか散々だったようだねぇ。安心しなボウヤ、もうやらないよ」
シーマが笑っているのを見たツカサは安心したような残念なような微妙な表情になってしまった。
「で、なんの御用でしょうかシーマ様」
「なんの御用とはまたひどい物言いだねぇ。せっかく頑張ってる様だから誉めてやろうと思ったのに」
誉めてやる、という言葉に少しビクッとしたツカサだったがなんとか敬礼をする。
「ありがとうございます」
「堅苦しいボウヤだねぇ。まぁいいさ、頑張って早死にだけはしないようにするんだね」
「はっ!頑張ります、シーマ様」
言うだけ言って部屋に帰ろうとしたシーマだったがくるりと振り向くとツカサのおでこを指で軽くはじいた。
「っつ!何をなさるんですか?」
「シーマ様じゃないよ」
「はっ?」
「シーマ様じゃない。シーマ中佐か艦長とお呼び」
「……?ですが他の乗員はみんなシーマ様と……」
呆れかえってシーマは言い返す。
「あいつ等はもう何度言っても聞きやしないんだよ。あんたは真面目そうだから言えばわかるだろう?」
シーマに言われて考えてみると自分も最初はきちんと艦長と呼んでいた気がする。
周りがみなシーマ様と呼んでいるから知らぬ間に自分も流されてしまっていた。
そのことに気付きツカサは愕然とした。
海賊だなんだと思っていた部隊に自分も染まってしまっていると。
「アタシ等は軍隊なんだ。きちんと階級で呼びな、他の隊に示しがつかないじゃないか」
ツカサはシーマが以外に真面目なことに驚き、動きが止まってしまった。
「どうしたんだい?返事をしないかい。それともご褒美がないとこんなこともできないのかい?」
シーマの言葉に慌てて敬礼をつくりツカサは返事をする。
「かしこまりました……中佐!」
「それでいいんだよ。それじゃあね」
シーマの後姿を見送りながらツカサは考えていた。
シーマの蓮っ葉なイメージは上辺だけで実は優秀な軍人なのではないかと。
「まさかな……」
呟くとツカサは再びシミュレーションマシーンをセットし訓練を始めた。


「こちらが今回の補給物資の目録です。ご確認下さい」
男がファイルをシーマに手渡す。
受け取ったファイルをパラパラとめくりながら目を通していたシーマだったがふと疑問が芽生える。
「おや?嫌われ者の海兵隊にしちゃあ今回は量があるねぇ?」
シーマが探る様に男を見た。
「いやぁ……そんな嫌われ者だなんて」
男がポリポリと頭を掻きながら返事をする。
「でも今回はちょっとおかしいんですよ。他の隊よりも妙に優遇されてます。どうも上の方からの命令らしいんですがね。詳しいことは下っ端にはわかりません」
「アサクラの仕業のわけはないし……そうかい、まぁたまには良いさ。」
軽く流そうとしたシーマだったが思い当たる節があった。
……あのボウヤだ。
シーマは心中密かに納得したが顔には一切出さずに男に声をかけた。
「確かに受け取ったよ。ご苦労」
「ま、仕事ですから」
男は敬礼すると他の艦に向かって行ってしまった。
残されたシーマが呟く。
「これは過保護な親の心ばかりの手助けかねぇ。なんにせよアタシの損にはならないんなら良いさ。後でお礼の一つも言ってやるか」


45 :通常の名無しさんの3倍:04/06/10 18:15 ID:???
ツカサはここしばらく空き時間ができるとシミュレーションルームに篭るのが日課になっていた。
実戦と訓練は違うといっても積み重ねたものが無いよりは有るほうが良いに決まっている。
ツカサはそう考えて次の出撃までに少しでも自分を高めようとしていた。
そんな姿を見て、やっかみ半分でツカサをからかっていた連中もしだいにツカサを見とめ仲間として扱い始めていた。
もっともいまだボウヤ、小僧扱いではあったが。
「くそっ!」
ツカサが荒々しくシミュレーションマシーンから出てきた。
コンピューターの記録に赤い彗星のシャアや、白狼シン・マツナガのデータが残っているのだがとてもではないが足元に及ばない。
超一流のエースパイロットと自分を比べることなど身のほど知らずも甚だしいとわかっているのだが、それでも比べずにはいられない。
美しいとさえ思える操縦技術を自分はいつか手に入れられるのだろうか?
そこまではいかずとも少しでも早く一人前のパイロットに、きちんと戦果を残し無事に生還できるパイロットになりたい。
持ってきていたスポーツドリンクをごくごくと飲みながらぼんやりと考える。
苛立つ心とは裏腹に体は心地よい疲労に包まれているのがまた腹立たしい。
ツカサはイライラしながら空になったドリンクのパックを部屋の隅のゴミ箱に投げ捨てた。
「おや、ひどくご立腹の様子だねぇ」
声の方を見ると部屋の入り口にシーマが立っていた。
「失礼しました。お見苦しいところをお見せしました」
ツカサはピシリと音のしそうに正確な敬礼をして見せた。
「ボウヤにお礼を言おうと思ってさ」
「……お礼ですか?自分はなにもしていませんが?」
シーマの意味ありげな視線を受けてツカサが疑問を口にした。
「そうさね。正確にはボウヤのお父上へのお礼かね」
「父に!?父がなにかしたんですか?」
父親といわれてツカサが掴みかからんばかりの勢いでシーマに迫ってきた。
「慌てるんじゃないよ。そうじゃないかと推測したのさ。うちの艦隊への補給物資がちょいといつもより良くてね。ボウヤを心配した父親からの差し入れじゃないのかい?」
ツカサは拳を握り締めて、じっとうつむいたまま動かない。
「ジオニックのお偉いさんの息子が隊にいると便利でいいねぇ」
微動だにしないツカサから絞り出すような声が聞こえてきた。
「……中佐が自分に色々となさって下さっていたのは父に頼まれたからですか?」
ツカサが顔をあげ、シーマを見据える。
「自分を死なせると面倒だからですか?」
ツカサは追い詰められた様に言葉を重ねる。
「また……そんな風に扱われて……いつになっても僕は……自分の力じゃないところで……!」
シーマはツカサを面白そうに眺めていたがゆっくりと口を開いた。
「それから?」
「それから?」
鸚鵡返しにツカサが答える。
「それから、次は何が言いたいんだい?」
「……父に頼まれたんですか?」
上官に対する表情とも思えない怒りの表情でツカサはシーマを睨みつけた。
「思い上がるんじゃないよっ!!」
二人きりの室内に鋭い音が響き渡る。
ツカサが頬を抑えて倒れこんだ。
「ボウヤをこんな風にしつけるのは確か二度目だったね」
見下ろすシーマの顔は怒りに満ちていた。
しかし凄絶な表情はシーマの魅力を損なうのではなく、その美しさをより引き立てていた。
シーマが起きあがってこないツカサを見下ろして言葉を叩きつける。
「いいかい、今回で最後だ。いつまでもボウヤの相手をしているほどあたしはヒマじゃないんだよ。いいかげん男になりな」
ツカサはきょとんとした表情でシーマを見上げている。
「確かにあんたの父上には頼まれたよ。息子をよろしく頼みます、とね。
 だけどそんな言葉をいちいち気にしてやってやるほどアタシは甘くないんだよ。
 あんたの相手をしたのはあんたがいいパイロットになると思ったからさ。
 そんなんだからいつまでもボウヤ扱いなのさ。 父親の力を利用してやる、越えてやるってぐらいの心を持つんだよ! 一人前のパイロット以前に一人前の男になりな!
 いつまでも甘えてるんじゃないよ!!」
言い終わるとシーマはいっそう厳しい目でツカサを見下ろした。


46 :通常の名無しさんの3倍:04/06/10 18:16 ID:???
「……すいません。情けないことを、言って、申し訳……ありません」
こらえようとしているのだがツカサの目から大粒の涙が零れ落ちる。
「自分が……子供でした。これからは……二度とこんな、こんな泣き言は……言いません」
泣き顔のままだったがどこか晴れ晴れとした表情でツカサは立ち上がった。
「一人前になってみせます」
ツカサはきっぱりと言い切ると涙を振り払った。
シーマはその言葉に満足したのか微笑を浮かべ、そしてそのままツカサを抱きしめ耳元でささやいた。
「期待してるよ」
それはツカサにはひどく甘く、魅惑的な声に聞こえた。
「ちょ、え?中佐!?」
慌てるツカサを解放するとシーマは笑った。
「一人前の男だったらそれぐらいのことでうろたえたりはしないもんだよ」
シーマは笑顔のまま気分良さそうにシミュレーションルームを出ていった。
残されたツカサはシーマに叩かれた頬の熱さを感じながら考えていた。
一人前の男に。
シーマ中佐に認めてもらえる男になりたい。

自室のベッドに腰をおろしたシーマが呟く。
「ボウヤが男になる瞬間ってのはいいもんだねぇ。それが自分のおかげってのがまた格別さね」
サイドテーブルに残っていたワインを見て、ボウヤをつまみに飲もうと考える。
「いい男におなりよ」
言うとシーマはグラスにワインを注いだ。


47 :comebackgod:04/06/10 18:21 ID:???
これで最後だった筈です。
前スレが知らない間に亡くなってたのでわかりませんが
前スレの人見てたら教えてください。


48 :通常の名無しさんの3倍:04/06/11 05:14 ID:???

      \                     /
       \                  /
         \               /
          \            /
            \         /
             \∧∧∧∧/
             <    俺 >
             < 予 し  >
             <    か >
─────────< 感 い >──────────
             <   な >
             <  !!! い >
             /∨∨∨∨\
            /  ∧_∧   \
          /   (*´_ゝ`)    \
         /    /   \     \
       /     /    / ̄ ̄ ̄ ̄/  \
      /    __(__ニつ/  シーマ  /_   \
               \/____/



49 :通常の名無しさんの3倍:04/06/11 21:46 ID:???
【健気巨乳】もしガトーが萌えキャラだったら3【コウたん】
http://comic4.2ch.net/test/read.cgi/x3/1073911778/

50 :通常の名無しさんの3倍:04/06/11 22:08 ID:???
>>49
知っているがそっちへは行けない。なぜなら‥‥‥    
         
    ∧_∧
   ( ´_ゝ`)
   /   \
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄/
__(__ニつ/  シーマ  /____
    \/____/




   ∧_∧            ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
   (  ´_ゝ)  _,/⌒"⊃ < 俺は、ガトーが嫌いなんだ!>
  /    " ̄   ヽノ彡   ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
  /   / ̄ ̄ ̄ ̄/     
 (__ニつ/  シーマ  /       
   \/____/ ̄ ̄ ̄ ̄




だから最後までここにいさせてくれ。
        
   _ ∧_∧      
   / (*´ / ̄ ̄ ̄ ̄/ ハゥハゥ
__(__ニつ/  シーマ  / .___
    \/____/ 



51 :通常の名無しさんの3倍:04/06/11 22:23 ID:???
そうじゃなく、シーマもいるよと言いたい。まぁいいや。

52 :通常の名無しさんの3倍:04/06/11 22:28 ID:???
それも知ってる。でもなんか俺には合わなかった。
わざわざゴメンネm(_ _)m

53 :通常の名無しさんの3倍:04/06/13 01:49 ID:???
ゲーッ!
新しいスレ立ったんだ、と覗いてみれば
自分が書いた文がーッ!
改めて見るとはずかしすぎる

人の少ないスレでよかった・・・・・・

54 ::04/06/13 03:10 ID:???

   ∧_∧ て         
   (  ´_ゝ) そ  
  /    \
  /   / ̄ ̄ ̄ ̄/     
 (__ニつ/  シーマ  /       
   \/____/ ̄ ̄ ̄ ̄



                   ∧_∧
前スレオツカレチャ━━━━━━(´∀` )━━━━━━ソ!!!!!
                 /     ヽ
                / 人   \\   彡
              ⊂´_/  )   ヽ__`⊃
                   / 人 (
                  (_ノ (_)



55 :通常の名無しさんの3倍:04/06/13 10:00 ID:???
>53
神降臨!続きおながいします!!

56 :通常の名無しさんの3倍:04/06/13 13:24 ID:???
シーマ様も好きだが、
ネイ・モーハンも好きだ

57 ::04/06/13 18:55 ID:???

   ∧_∧           >>56そんな君にはこっちもお勧め
   (  ´_ゝ)  _,/⌒"⊃ 【ヨーコたん】バスタード!【ネイたん】
  /    " ̄   ヽノ彡  ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067436396/
  /   / ̄ ̄ ̄ ̄/     
 (__ニつ/  シーマ  /        もう知ってるかな?
   \/____/ ̄ ̄ ̄ ̄





ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067436396/

58 :54:04/06/13 20:04 ID:???
>>57よ、どういうつもりで言っているのか知らんが一応言っとく。
そっちのは「アーシェス=ネイ」だぞ。

    ∧_∧
   ( ´_ゝ`)
   /   \
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄/
__(__ニつ/  シーマ  /____
    \/____/


59 :通常の名無しさんの3倍:04/06/13 21:29 ID:???
つーか、何でここ兄者スレになってんだ?

    ∧_∧
   ( ´_ゝ`)
   /   \
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄/
__(__ニつ/  シーマ  /____
    \/____/



60 :通常の名無しさんの3倍:04/06/13 23:12 ID:???
57です。素で間違いましたスマソ。エルガイムでしたね。
自分の中では、アーシェス=ネイ>ネイ=リイスン>ネイ=モーハン だったので。

61 :通常の名無しさんの3倍:04/06/15 22:33 ID:???
硝子窓に灯がともり
今日も街に夜がくる
何時もの酒場で陽気に騒いでる
リリーマルレーン


男達に囲まれて
熱い胸を躍らせる
気儘な娘よ皆の憧れ
リリーマルレーン


御前の赤い唇に
男達は夢を見た
夜明けが来るまで全てを忘れさせる
リリーマルレーン


硝子窓に日が昇り
男達は戦に出る
酒場の片隅一人で眠ってる
リリーマルレーン


月日は過ぎ人は去り
御前を愛した男達は
戦場の片隅静かに眠ってる
リリーマルレーン
戦場の片隅静かに眠ってる・・・

62 :通常の名無しさんの3倍:04/06/15 23:42 ID:???

   ∧_∧ て         
   (  ´_ゝ) そ  
  /    \
  /   / ̄ ̄ ̄ ̄/     
 (__ニつ/  シーマ  /       
   \/____/ ̄ ̄ ̄ ̄



   ∧_∧          
   ( * ´_ゝ)  n
  /    \ ( E) good job!!
  /   / ̄ ̄ ̄ ̄/     
 (__ニつ/  シーマ  /       
   \/____/ ̄ ̄ ̄ ̄





63 :通常の名無しさんの3倍:04/06/17 10:29 ID:???
南極には定期的にシーマ様が描かれるな


>>60
自分の中でアーシェが一番なら余計間違えるなよw

ちなみにリンスンって誰?

64 :通常の名無しさんの3倍:04/06/17 12:06 ID:???
>>63
漏れが代わりに答えよう。
おそらくそれはラングリッサーミレニアムのキャラだ。
漏れの実家にはDCと共に封印されている現物がある。
    ∧_∧
   ( ´_ゝ`)
   /   \
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄/
__(__ニつ/  シーマ  /____
    \/____/



65 :通常の名無しさんの3倍:04/06/17 21:02 ID:???
スマンが名前言われてもわからん
DCってことはゲームか?


66 :通常の名無しさんの3倍:04/06/17 21:25 ID:???
>>65
ttp://lang-m.dricas.ne.jp/first.html
    ∧_∧
   ( ´_ゝ`)
   /   \
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄/
__(__ニつ/  シーマ  /____
    \/____/



67 :通常の名無しさんの3倍:04/06/18 17:02 ID:???
thx
ここで名前聞かなきゃ一生縁のなさそうなゲームだなw

68 :通常の名無しさんの3倍:04/06/21 13:16 ID:???
やれやれ、っとに人がいないな。
台風のおかげで暇ですよ、と。
    ∧_∧
   ( ´_ゝ`)
   /   \
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄/
__(__ニつ/  シーマ  /____
    \/____/



69 :こんなのみつけた:04/06/23 06:55 ID:???
デラーズ「おい、おまいら!!作戦ができますた。司令室に集合しる!」
ガトー「詳細キボーヌであります閣下」
デラーズ「星の屑作戦ですが、何か?」
カリウス「ガンダム奪取キターーーーーーーーー」
ケリィ「キターーーーーーーーーー」
シーマ「ガンダムごときで騒ぐ奴は逝ってヨシ」
デラーズ「オマエモナー」
ガトー --------終了-------
カリウス --------再開-------
シーマ「再開すなDQNが!それよりコロニー落としキボンヌ」
デラーズ「新型MSうp」
ケリィ「↑誤爆?」
ガトー「核弾頭age」
カリウス「ほらよミサイル群>基地」
ガトー「神降臨!!」
ケリィ「ヴァル・ヴァロage」
シーマ「糞MAageんな!sageろ」
ガトー「2号機age」
シーマ「2号機age厨uzeeeeeeeeeeee!!」
デラーズ「ageって言ってればあがると思ってるヤシはDQN」
軌道艦隊「イタイ残党がいるのはこの艦隊ですか?」
デラーズ「氏ね」
カリウス「むしろゐ`」
ガトー「ソロモンage」
シーマ「少佐 、 必 死 だ な ( 藁 」


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